日本ゼオンは、ゼオンケミカルズ米沢(山形県米沢市)敷地内に、植物原料由来の原料製造プロセス開発を行う研究棟を新設したと発表した。

研究棟外観

同研究棟では、合成ゴムの主原料であるブタジエンやイソプレンを植物原料から直接生産するバイオ技術の開発を推進し、資源循環型社会の実現を目指すとしている。

具体的には、化学反応やバイオ発酵のプロセス開発を一体的に行える設備を整備し、原料転換に主眼を置いたものづくりを進めるとのことだ。

同取り組みは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に採択された「炭素資源循環型の合成ゴム基幹化学品製造技術の開発」事業の一環であり、横浜ゴムと共同で実施するものだという。

■研究棟概要

所在地:〒992-1128山形県米沢市八幡原3-446-13(ゼオンケミカルズ米沢内)
建屋延床面積:590.34平方メートル(2階建)
主要設備:実験室、事務室・会議室等