ドトールコーヒーは、長瀬産業がコーヒー向け用途で総代理店を手掛けるガスコントロール技術「TiMELESS®(タイムレス)」を搭載した包装機械を新たに導入したことを発表した。

焙煎後のコーヒー豆は炭酸ガスが発生するため、密封包装の際には袋の破裂を防ぐ脱気機能が不可欠だが、従来はプラスチック製の脱気バルブが取り付けられており、環境負荷の観点から課題となっていたという。
MIBが開発した「TiMELESS®」は、長瀬産業が販売する独自技術で袋のシール部分に微細な流路を形成することで、プラスチックバルブを使用せずに脱気を可能に。同技術は従来の方法に比べて大きな環境負荷低減が期待されているとのことだ。

ドトールコーヒーでは、2023年に販売した「初釜」において初めて「TiMELESS®」を採用した包装袋を導入し、環境配慮型パッケージへの取り組みを開始。
今回、さらなる環境負荷低減と生産効率向上を目指し、包装機械の導入に至ったとしている。

今後は実績を踏まえながら対象製品を広げていくことを検討していくとし、ドトールコーヒーと長瀬産業は「TiMELESS®」の展開および設備導入を通じて、コーヒー業界全体のサステナビリティ向上に貢献することを目指すとのことだ。