三井不動産は、愛知県一宮市において開発を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク一宮」の竣工を発表した

同施設は、首都圏・関西圏への広域配送に対応する好立地に位置し、「物流の2024年問題」の解決策の一つである「中継輸送」の拠点としての活用も見込まれている。「一宮西IC」および「一宮稲沢北IC」に近接し、それぞれ名神高速道路・東海北陸自動車道へのアクセスが可能だという。
また、愛知県内の南北を横断する主要幹線道路の「西尾張中央道」に面しており、名古屋市内への配送にも適しているとのことだ。
施設はスロープ方式を採用し、重量物の保管に対応。また、2階には低床のトラックバースを配置し、フォークリフトがバースと倉庫内を自由に行き来できる設計により、作業効率の向上が期待されている。

3階には従業員用ラウンジを設け、ソファ席やリクライニングチェア、カウンター席のほか、個室の会議スペースも完備。曲面天井や小上がりにより様々な場を設けることで、従業員がリラックスして快適に過ごせる設計となっている。
外装では、南側の2・3階外壁を一部突出させ、他の部分と色を切り替えたうえで、連装窓やガラリを配し、水平方向の広がりを演出。エントランスホールは地域の素材を使用し、来訪者を暖かく迎え入れる空間になっている。
また、屋上に設置された約542kWの太陽光パネルを館内消費で利用するなど、環境配慮への取り組みも多数実施。これらの取り組みにより、DBJ Green Building認証および「Nearly ZEB」認証の取得を予定しているとのことだ。

■施設概要
名称:三井不動産ロジスティクスパーク一宮(MFLP一宮)
所在:愛知県一宮市萩原町林野字天田32番1
敷地面積:30,757.90平方メートル
延床面積:65,908.99平方メートル
規模・構造:4階建て・スロープ・S造
竣工:2025年5月31日