ソニー銀行は、web3関連事業を営む完全子会社の設立を2025年5月27日開催の取締役会において決議したと発表した。新会社は銀行法に基づく「他業銀行業高度化等会社」として、2025年6月に設立し、同年秋頃の事業開始を予定しているという。
同社によれば、web3市場はブロックチェーン技術を基盤とするデジタル資産の普及拡大を背景に、NFTや暗号資産ウォレット、交換業者などの関連サービスが国内外で進展しているとのことだ。特に、デジタル資産と親和性の高いweb3領域は、今後のマスアダプションを見据えた新たな金融・エンタテインメントの融合領域として注目されているという。
こうした状況を踏まえ、ソニー銀行は、ファンとアーティスト、デジタルとフィジカル、法定通貨とデジタル資産といった異なる世界を“つなぐ”ことを通じ、web3時代の新たな感動体験と収益機会を創出することを目指すとしている。
新会社では、同社が提供中のweb3エンタテインメント向けスマートフォンアプリ「Sony Bank CONNECT」との連携も視野に入れながら、金融とweb3の融合による新しい体験の提供を検討していく方針であるという。

なお、本件が2026年3月期の業績に与える影響は軽微であるとの見通しを示している。