AOKIは、同社が運営する「ジャケジョ研究所」で、20〜50代の働く女性を対象に「夏の冷房ストレスに関する意識調査」を実施し、結果を公表した。
(1)働く女性の「冷房ストレス」実態
■約7割の女性が「冷房が原因で体調を崩した経験がある」と回答
夏の暑い時期に「冷房が原因で体調を崩した経験がある」と回答した人は全体の約7割(65.8%)にのぼり、多くの人が冷房による健康への影響を実感していることが判明。
この結果に同社は、冷房が快適な室内環境をつくる一方で、体調への悪影響も及ぼしかねないことを示したとしている。

また、職場において夏の冷房による冷えが与える影響として、「肩こりやだるさなど体調不良につながる(45.6%)」と身体的な不調を訴える人以外にも、「集中力が低下する(40.9%)」、「ストレスによるモチベーション低下(31.5%)」と回答した人が多くみられた。
体調不良やメンタルヘルス面での不調を引き起こすことにより、職場においても仕事のパフォーマンス低下につながるリスクが読み取れる。

(2)働く女性の「冷房ストレス」の対策実態
■約6割が「衣類や膝掛け」で対策。「温かい飲み物」「冷房の効いてない場所へ移動」も上位に
職場の冷房による夏の冷え対策について調査したところ、最も多かったのは「衣類や膝掛けで調整する」で55.9%。半数以上が身に着けるもので対策していることがわかった。
次いで「温かい飲み物を飲む」、「冷房の効いていない場所に移動する」など、手軽な方法が多く挙がっている。
また、「空調の設定温度を調整・相談する」、「ストレッチなどで体を動かす」といった工夫も見られ、職場のように温度調整が難しい環境では、衣類や飲み物での対応が重視されている結果に。

■冷え対策アイテムに求めるのは「携帯性」、「利便性」、「軽さ」
夏の冷房による冷え対策アイテムに最も求められているのは「持ち運びしやすいサイズ(19.3%)」で、次いで「利便性(16.6%)」、「軽さ(16.1%)」と続く。
この結果に同社は、日常的に持ち歩くことを前提とした「携帯性」や「手軽さ」が、対策アイテムにとって最も重要な要素となっていることがわかるとしている。
また、「洗濯・お手入れが簡単(9.3%)」や「周囲の目が気にならないデザイン(7.3%)」といった回答からは、使い勝手の良さや見た目への配慮もされていることが読み取れた。

実際に、夏の冷房による冷え対策として多くの女性が取り入れているアイテムを調査したところ、「カーディガン(47.8%)」や「膝掛け(45.4%)」など、手軽に体温調節ができるアイテムが上位に。
さらに、「靴下・スリッパ(32.0%)」「温調インナー(24.5%)」といったインナー系アイテムも活用されており、根本から冷えを防ごうとする意識の高さがうかがえる。

また、フォーマルな装いが求められるビジネスシーンでは、「ジャケット(18.5%)」も支持を集めており、肩や腕まわりをカバーし、きちんと感を保ちながら体調管理にも役立つ、信頼感と機能性を備えたアイテムとして選ばれていることが伺えたとしている。
■冷え対策はしている。けれど”正解”が見つからない人が多数
夏の冷房による冷えに対して、多くの女性が自分なりに対策を講じている一方で、「正しい対策方法がよくわからない」、「自分に合った対策を提案してほしい」、「自分に合う方法が見つかっていない」と感じている実態が明らかに。
多くの女性が対策を重ねながらも、「これで合っているのか」という確信が持てず、手探りの状態が続いており、同社は、自分に合う方法が見つからない迷いこそが、夏の冷房による冷えにまつわる大きな課題のひとつなのかもしれないと考察している。

【調査概要】
調査期間:2025年4月
調査機関:(調査委託先)ノウンズ
調査対象:ジャケットを着用する機会のある20代~50代の女性
有効回答数:1001件
調査方法:インターネット調査
<参考>
ジャケジョ研究所『働く女性の夏の冷房ストレスに関する意識調査』