九電工は、福島県葛尾村において建設を進めていた「葛尾風力発電所」が、営業運転を開始したと発表した。

同発電所は、葛尾村、九電工、北拓エネルギーメンテナンス研究所、ジャパンウィンドエンジニアリングが共同出資する事業会社「葛尾風力」を通じて建設を進められてきた。
同事業は福島県再エネ復興支援事業の一つとして、福島県葛尾村野行地区の山の尾根に風力発電機5基(3,200kW×5基)を設置。発電した電力は、再生可能エネルギー固定価格買取制度を用いて売電されるという。
東日本大震災の被害を受けた葛尾村では、再生可能エネルギーの導入による地域の復興支援が期待されており、2017年から計画が進められてきた。
建設用地には国有林を借り受け、建設工事の進捗に合わせ環境整備を実施。葛尾村、福島県ならびに政府関係機関の支援により、2025年3月末には避難指示が解除され、無事に運転開始へと至ったという。
九電工らは今後も、地域との共生を大切にしながら、発電所の安全管理と安定運営に取り組み、地元経済の再生とカーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。
■事業概要
