YKK APは、ペロブスカイト太陽電池を活用した建材一体型太陽光発電(BIPV)の実証実験を、羽田イノベーションシティ内にて開始したと発表した。

同社は、羽田イノベーションシティの敷地内に、「羽田建材一体型太陽光発電実証実験ラボ(HANEDA ZERO BOX)」を新たに設置し、約半年間(予定)の実証実験を行うという。

「羽田建材一体型太陽光発電実証実験ラボ」全景

同実証では、一般公開せずにデータ採取に特化し、窓や屋根に設置した太陽電池の発電性能や耐久性、安全性を検証。特に内窓と外窓の双方にペロブスカイト太陽電池を設置することで、同一環境下での発電比較データの収集を目的としている。

同取り組みは、関電工との業務提携のもとで進められており、秋葉原と札幌での過去の実証実験に続くものだという。同社は、窓による断熱に加え、創エネ機能を備えた製品開発を通じて、カーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。

■実証概要

期間
4月25日~10月20日(予定)

場所
東京都大田区羽田空港1丁目羽田イノベーションシティ内

目的
建材一体型太陽光発電(BIPV)における太陽電池モジュールの発電特性、耐久性、安全性などの評価、検証を行うこと。
そのために、太陽電池モジュールにおける以下の発電比較を行い、データの蓄積と解析による技術高度化を図る。
・外窓と内窓にガラス型ペロブスカイト太陽電池を設置した場合の発電比較
・シリコン太陽電池とペロブスカイト太陽電池の発電比較
・垂直と屋根上発電の場合の発電比較 など

太陽電池
内窓/発電ガラス10枚
外窓/発電ガラス10枚
バルコニー/発電ガラス5枚
中央デッキ/発電ガラス4枚
屋根/太陽電池モジュール12枚

ラボのサイズ
長さ7.2m×幅2.5m×高さ3.7m/2台