JCBは、マッシュスタイルラボ、ルミネ、Arborと共同で、CO2排出量の可視化により消費者の購買行動変容を検証する実証実験の第2弾を実施すると発表した。

実施期間は4月25日から5月25日までで、ルミネに出店する「SNIDEL」8店舗(大宮ルミネ2・北千住・池袋・有楽町・新宿ルミネ2・立川・横浜・町田)において、12品番の対象商品にCO2排出量を表示する。

同取り組みは、2024年に新宿ルミネ2で行われた実証実験に続くものであり、今回は対象ブランドを「SNIDEL」のみに絞り、より明確な消費者意識の分析を目指すという。対象商品には、製造・流通におけるCO2排出量が記載されたQRタグが付与され、情報を閲覧した消費者に対してアンケートが実施されるとのことだ。

(左)スナイデル ルミネ新宿2店(右)該当商品添付下げ札

排出量の可視化にあたっては、「エアコンの使用時間」に換算して表示される形式を採用しており、昨年度の「風船の数」による表示からの変更点となっている。これにより、消費者がエネルギー消費をより身近に感じられるよう工夫がなされているという。

CO2の排出量を可視化

また、JCBは2024年3月に発表した「日本における決済手段別CO2排出量算定レポート」に基づき、決済手段ごとのCO2排出量も表示する予定。マッシュスタイルラボは対象商品の選定やQRタグの作成、店頭での運用を担い、ルミネは実験準備と店内での告知を担当する。Arborは、ライフサイクルベースでのCO2排出量の算出および表示ページ・QRコードの提供を行うとのことだ。

実証実験イメージ

同実証実験を通じて、JCBらはサステナビリティに関する情報開示が、消費者の購買行動にどのような影響を与えるかについて、地域ごとの比較も含めて検証を進めるとしている。