マイナビは、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>」の結果を発表した。

マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

■57.7%の学生が“20代でのワークライフバランス”は「ワーク」を重視。許容できる残業時間は「週に1~5時間」が最多で50.0%

学生に就職後の年代ごとのワークライフバランス意識を聞いたところ、20代では「ワーク重視」が57.7%で「ライフ重視」の39.3%を大きく上回る結果に。

就職後の年代ごとのワークライフバランス意識

また、20代のうちに許容できる残業時間の上限を聞くと、最も多かったのは「週1~5時間(50.0%)」。回答をワークライフバランス意識別にみると、ワーク重視の学生でも「週1~5時間(43.4%)」が最多であり、「ワーク重視=長時間労働でも良い」という価値観ではないことが読み取れる。

20代のうちに許容できる残業時間の上限

※1:「ワーク重視」と「どちらかと言えばワーク重視」の合計

■職場の人との関わり方について学生の理想は「仲の良い人とは友人のようにプライベートでも遊びに行きたい」

学生に職場の人との理想的な関わり方について自由回答で聞いたところ、多く寄せられたのは「仲の良い人とはプライベートでも遊びたい」といった意見だった。

その一方で「基本的には仕事とプライベートは分けたい」という意見もあり、特に飲み会などのイベントについては強制参加には否定的な意見が多かったが、コミュニケーションの一環として自ら希望して参加するような関係性については肯定的。

このように、「(同期や上司関係なく)仕事でしか関わりたくない」というよりも、「公私をしっかりと分けたい」という学生の価値観が多くみられた。

職場の人との理想的な関わり方

■学生が企業に安定性を感じるポイントは「福利厚生」が最多。求める福利厚生は交通費支給など生活費負担を軽減する制度

学生が企業に安定性を感じるポイントは「福利厚生が充実している」が最多で57.3%(前年比2.3pt増)。就職先に求める具体的な福利厚生を聞いたところ、最も多かったのは「交通費支給(57.0%)」、次いで「住宅手当・家賃補助制度(53.6%)」と続く。

学生が企業に安定性を感じるポイント
就職先に求める具体的な福利厚生

どちらも既に福利厚生の一貫として支給している企業が多いが、生活に必要不可欠で収入にも影響を及ぼすものであるため、学生からの要望が高い結果だったと推測される。

■就職先で育児休業を利用したいと考える学生は性別に関係なく7割以上。約6割の学生が応募先の企業を検討する際に男性の育児休業取得率公表に関心があると回答

就職後の育児休業の利用希望を聞いたところ、73.5%の学生が利用したいと回答。男女別にみても利用を希望する回答は0.6pt差となり、男女関係なく利用を希望する学生が多い。

就職後の育児休業の利用希望

また、応募時に企業を検討する際(従業員規模を問わず)、男性の育児休業取得率等の公表の有無への関心度合いを聞くと、66.6%の学生が「関心がある」と回答。現在、男性の育児休業の取得が推進されており、学生の取得希望も高い状況である。

男性の育児休業取得率等の公表の有無への関心度合い

求める福利厚生を聞いた設問でも、男性の「育児休業」という回答は21.8%と少なくはないため、学生の関心としても一定数みられた結果となった。

<参考>
マイナビ『2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>