UCC上島珈琲(以下、UCC)は、カーボンニュートラルなコーヒー製造を目指して開発していた大型水素焙煎機「HydroMaster/ハイドロマスター」にて、4月から水素焙煎コーヒーの量産を開始し、業務用・家庭用製品全7品を順次発売すると発表した。

HydroMaster/ハイドロマスター

コーヒーの焙煎プロセスの熱源には一般的に天然ガス等の化石燃料が使用されているが、UCCは燃焼時にCO2を排出しない水素を熱源とする焙煎機および、水素バーナーの開発・実装を推進。

2023年9月には、2025年春にUCC富士工場に大型水素焙煎機を導入する意思決定を行い、多数のステークホルダーと協働。当初は従来熱源と同等の味覚再現を目指していたものの、開発が進むにつれ、従来熱源より焙煎時の温度調整幅が広いなど、水素焙煎独自の優位性を確認することができたという。

そして今回、UCCが開発した大型水素焙煎機「HydroMaster/ハイドロマスター」にて、4月から水素焙煎コーヒーの量産を世界で初めて開始。

4月23日より業務用と家庭用のレギュラーコーヒー豆製品、ワンドリップコーヒー製品、ドリップポッド専用カプセル、飲料製品全7品を順次発売に至ったとしている。

水素焙煎コーヒー製品ラインアップ

なお、使用する水素は、山梨県よりグリーン水素を調達しているとのことだ。

■UCC富士工場の概要

名称:UCC上島珈琲 UCC富士工場
所在地:〒417-0815 静岡県富士市増川51-1
敷地面積:21,349平方メートル
建築面積:1,606平方メートル
竣工日:1975年竣工
製造品目:レギュラーコーヒー
規格取得:
・2000年10月31日「ISO14001」認証取得
・2007年4月18日「有機JAS」認証取得
・2013年1月21日「FSSC22000」認定取得