旭化成エレクトロニクスは、環境発電(エナジーハーベスティング)を利用した小型二次電池向けの充電制御IC「AP4413シリーズ」を開発し、2025年2月より量産、4月から販売を開始したと発表した。

同製品は、室内光など不安定な電力状況下でも安定した充電とシステム動作の両立を可能にする独自の超低消費電流設計を備えているという。特に、二次電池が完全に放電された状態からでも、環境発電の電力を一度コンデンサに蓄えることで、システムの迅速な復帰を実現できるとのことだ。
AP4413シリーズは、過充電・過放電防止のための電圧監視機能を搭載し、二次電池の特性に応じた4種類の電圧設定モデルをラインアップしている。また、自己消費電流は52nAと極めて小さく、1μAにおける充電効率は94.8%に達するという。

同社は、これまでにも環境発電向け電源ICの開発・量産を通じてノウハウを蓄積しており、同製品の投入により環境対応型IoT機器の開発支援をさらに強化していくとしている。