AlbaLinkは、30代以上の男女500人を対象に「親の資産状況の把握に関する意識調査」を実施し、結果を公表した。

■親の資産状況について把握していない人は67.4%

30代以上の男女500人に「親の資産状況について把握しているか」を調査した結果、「あまり把握していない」「全く把握していない」が合わせて67.4%となった。約3人に2人が、親の資産状況から距離を置いていることがわかる。

この結果に同社は、「介護」「認知症」「相続」などいざというときに備えて、普段から親子間で情報共通しておくことを推奨している。

親の資産状況について把握しているか

■親の資産状況を把握していない理由1位は「話をすることに抵抗がある」

親の資産状況を把握していないと回答した337人に理由を聞いたところ、1位は「話をすることに抵抗がある(30.6%)」となった。僅差の2位は「話すきっかけがない(30.3%)」、3位は「親が話したがらない(14.5%)」と続く。

「子ども側から話すことに抵抗がある」「親が話したがらない」など、心理的なハードルがあって親の資産状況を把握できていない人が多いとわかる結果に。

また「必要性を感じない」「親がまだ元気」など、現時点では切迫した状況にないため、把握していない人も。

親の資産状況を把握していない理由

■親の資産状況について把握したいタイミングは「介護の必要性がでてきたとき」

「親の資産状況をいつ把握したいか」という問いには、「介護の必要性がでてきたとき(28.4%)」と回答した人が最多となった。

次いで、2位「親が高齢になったとき(15.2%)」、3位「親が病気になったとき(10.8%)」、4位「今すぐにでも(7.6%)」、5位「親が仕事を辞めたとき(4.6%)」が続く。

親の資産状況をいつ把握したいか

全体的な傾向としては、「介護」「病気」「認知機能の低下」など、必要性が生まれてから把握しようとする人が多くなっており、この結果を同社は、強い必要性が生まれれば資産把握の話し合いについて「縁起が悪い」「タブー」といった意識が薄れやすいからだと考察している。

■親の資産を把握することが必要な理由は「老後費用準備の目安になる」

「親の資産を把握することが必要な理由は何だと思うか」と聞いたところ、1位は「老後費用準備の目安になる(32.2%)」。2位「相続トラブルを回避しやすい(31.6%)」、3位「手続きがスムーズになる(24.0%)」と答えた人も多くなっている。

子ども世代の多くは、「将来への備え」あるいは「トラブル回避」として親の資産を把握したいと考えている結果に。

この結果に同社は、親の資産を把握しておくことで、親子の安心感につながることがわかるとしている。

親の資産を把握することが必要な理由は何だと思うか

<参考>
AlbaLink『親の資産状況の把握に関する意識調査