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子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディは、「いこーよファミリーラボ」にて、「EXPO 2025 大阪・関西万博」(以下、大阪・関西万博)への子育て世帯の動向に関する調査を実施し、結果を公表した。

■子育て世帯に開催前から高まる関心!全国の子育て世帯の約26%が「行く」派、「決めていない世帯」は約15%
まず全国の子育て世帯に「『EXPO 2025 大阪・関西万博』に家族で行く予定があるか?」という質問を実施したところ、最も多かったのは「行く予定はない」で59.1%。
一方で、家族で「行く予定がある」と答えた家庭は13.3%、「行くつもりで検討中」が12.2%で、合わせて約26%のファミリーが大阪・関西万博に行くことを決定もしくは前向きに検討していることがわかった。

■関西の子育て世帯「万博行く」派は50%超。関東ではわずか16.5%
エリア別の集計もしてみると、「行く」派は日帰り圏内の関西地方で53.73%、関東地方で16.52%となり、関西在住者では圧倒的に「行く」派が多くなった。
一方で開催地に近い関西在住者でも約3割(29.85%)が行く予定がないと回答しており、費用感や距離だけでなくイベント内容なども万博訪問の判断材料になっていると考察。

■万博は前半が混雑?子育て世帯の約6割が「夏休み前まで」のおでかけを検討!
大阪・関西万博へ行く時期を聞いた質問では、「GW後(5月前半~7月半ば)」が22.34%でトップに。これに「開始直後(12.77%)」「GW中(13.83%)」を合計すると約6割(59.94%)が「夏休み前までに行く」ことを検討している結果となった。

■万博、親は前向きも子供は…万博情報、親に届いても子供には届かず?親子の参加意欲にギャップ
家族で大阪・関西万博に行く目的として最も多かったのは「子供に貴重な体験をさせたいから」。次いで「家族の思い出作りのため」、「世界各国の展示や最新技術を家族で見たいから」と続く。
子育て世帯にとって大阪・関西万博は「ここでしかできない体験」ができたり、「家族の絆を深める機会」として捉えられていることがわかる。
一方で、「子供自身が行きたがっているから」の順位が低いことから、参加の決定は親の意向が強く影響していることが伺える。背景として、教育的価値の高いイベントやパビリオンの内容が親には届いているものの、子供が自ら「行きたい」と思うような情報が子供へは届いていないと同社は考察。

■「じっくりよりサクッと」子育て世帯の万博滞在の7割が「日帰り」予定
大阪・関西万博の滞在時間についても調査。全国で見ると「半日~1日」の日帰りで行く予定の子育て世帯が72.34%と圧倒的に多くなっており、2日以上を予定している子育て世帯は少なく(2日:14.89%、3日以上:3.19%)なっている。
滞在予定を関西・関東のエリア別で見てみると、関西在住者は「半日~1日」の短時間滞在が大半をしめた一方で、関東在住者は「2日」や「3日以上」などの長めの滞在を予定する人も一定数見られた。

■関西以外のファミリーの万博へのおでかけ。ハードルは入場料や交通費などの費用と移動の大変さ
「予定がない・まだ決めていない」子育て世帯にその理由も尋ねた結果、行かない理由としては「費用がかかりすぎるため(旅費・入場料など)」が最多、次いで「大阪までの距離が遠く、移動が大変」となった。
展示への興味や混雑、暑さへの心配は、費用面や距離のハードルに比べると限定的だとしている。

関西・関東のエリア別で行かない理由を見ていくと、関西在住者の行かない理由1位は「会場の混雑や待ち時間が心配なため」となった。
一方関東在住者の1位は「費用がかかりすぎるため」2位が「大阪までの距離が遠く移動が大変なため」となり、大阪へ日帰りできないエリアの子育て世帯にとって、費用と距離の壁が大きいことがうかがえる。
また全国でも関西、関東でも行かない理由の3位に「大阪万博の内容に興味が持てないため」が入っており、この結果に同社は、魅力的なパビリオンやイベントの情報が子育て世帯に届いていない可能性がここからも伺えるとしている。

【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査地域:全国
対象者:「いこーよ」会員
調査期間:2025年3月27日~4月2日
サンプル数:435
※グラフの構成比は小数点以下第2位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならないものもあり
<参考>
アクトインディ「いこーよファミリーラボ」『「EXPO 2025 大阪・関西万博」への子育て世帯の動向に関する調査・分析』