リコーは、360度カメラとクラウドアプリを組み合わせたトータルソリューション「RICOH360 ビジネスパッケージ」の提供を開始した。建設・設備管理業界などにおける業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)と生産性向上を目的としており、今後は海外展開も順次進めるとしている。
同パッケージは、360度カメラ「RICOH THETA」で撮影した映像を、クラウドで管理・共有できる仕組みを提供するもので、現場記録や管理業務の効率化を図るという。撮影後の画像は自動でクラウドにアップロードされ、AIによる画像処理が施される。これにより、撮影漏れの防止、共有の迅速化、意思決定のスピード向上が期待できるとのことだ。

さらに、アクセス権限を柔軟に設定できるため、複数企業が関与するプロジェクトでも円滑な情報共有が可能。また、カメラ本体とアクセサリーには物損補償付きのレンタル・サポートが用意されており、故障時の迅速な交換対応により現場業務の中断を最小限に抑えるとしている。

同パッケージに含まれるアプリ「RICOH360 App」「RICOH360(Web版)」は、撮影から編集、共有までを一元化したクラウド対応ソフトウェアで、専門知識がなくてもAIにより画像が業務向けに自動補正される仕組みとなっている。また、端末管理機能により、遠隔での利用履歴確認やファームウェア更新などが可能であり、運用コストの最適化にも貢献するとのことだ。