オルビスは、スキンケア容器由来の再生プラスチックを使用したベンチを、大阪・関西万博の会場内に設置したと発表した。これは、ポーラ・オルビスグループの省資源・資源循環を目指す取り組みの一環として実施される。

今回設置されたベンチには、オルビスのスキンケアシリーズ「オルビスユー」および「アクアフォース」のローションボトル充填前の余剰資材(PET素材)を再利用したという。日用品への転用を視野に入れた実証実験の一環であり、来場者がベンチを実際に使用することで、再生プラスチックの将来的な活用可能性を探るとしている。
また、デザインにはVOIDが協力し、ポーラ・オルビスグループが研究対象とする化粧品クリームや「肌」から着想を得て、乳化物や肌のキメを模した表面構造を取り入れたと説明している。視覚的・触覚的な表現を意識したことで、来場者に「触れてみたい」と感じさせるデザインを目指したとのことだ。
さらに、ベンチの木製台座には「甲州市・オルビスの森」の間伐材が使用されている。この材は、オルビスが公益財団法人オイスカと2002年より協働して行ってきた森林保全活動の成果であり、持続可能性に配慮した木材調達コードに基づく基準を満たしているとしている。

設置場所は、大阪・関西万博会場内のトイレ施設「島の蜃気楼」周辺の屋外で、2台のベンチが設置されているという。来場者は自由に座り、素材やデザインの手触りを体感できるとしている。