一般社団法人徳志会は、「新生活とこころの健康に関する調査」を実施し、その結果を公表した。

■約43%の新社会人が入社3カ月以内に心の不調を経験

全国の社会人を対象に、新社会人の頃、入社3カ月以内に心の不調を経験したことがあるか聞いたところ、約43%が心の不調を経験したことがあると回答。

入社3カ月以内に心の不調を経験したことがあるか

■心の不調を感じたタイミングは5月が最多

入社3カ月以内に心の不調を経験した人に対して、不調を感じたタイミングを聞いたところ、約5割が「5月」に不調を経験していることが分かった。

入社3カ月以内に心の不調を感じたタイミングはいつか

■心の不調の原因は「慣れない仕事でのミス」「新たな人間関係」

入社3カ月以内に心の不調を経験した人に対して、不調の原因を聞いたところ、主に「慣れない仕事」「新たな人間関係」がストレスとなり心の不調を発症していることが分かった。

入社後すぐに心の不調を感じた理由

■心の不調の経験しなかった方のうち約7割はメンタルヘルス対策をしている

心の不調の経験をしなかった人に対して、心の不調への対策について聞いたところ、約7割が「十分な睡眠」や「休日のリフレッシュ」など、メンタルヘルス対策をしていることが分かった。

メンタルヘルス対策を行っていたか(入社3カ月以内に心の不調の経験をしなかったグループ)

■心の不調を経験した人ほど対策していない

一方で、心の不調を経験した人に対して、心の不調への対策について聞いたところ、不調を感じたことがないグループと比べて対策を行っていない傾向が見られた。

メンタルヘルス対策を行っていたか(入社3カ月以内に心の不調を感じたグループ)

■約7%の人は入社後3カ月以内に適応障害・うつ病を経験

全国の社会人に対して、新社会人の頃入社3カ月以内に適応障害・うつ病など心の病気を経験したことがあるか聞いたところ、約7%が該当しており、14人に1人の割合で実際に適応障害・うつ病を経験していることが明らかに。

入社3カ月以内に適応障害・うつ病など心の病気を経験したことがあるか

【調査概要】
調査期間:2025年3月10日~2025年3月30日
調査機関:一般社団法人徳志会(自社調査)
調査対象:全国の社会人
有効回答数:300サンプル
調査方法:インターネット調査

<参考>一般社団法人徳志会『新生活がこころの健康に与える影響に関するアンケート