エムスリーキャリアは、訪日外国人向けオンライン診療サービス「HOTEL de DOCTOR 24」を本格始動したと発表した。

同サービスは、2024年12月から首都圏で試験運用されており、今回、西武プリンスホテルズ&リゾーツの44施設での導入が決定。これにより、提携宿泊施設は全国16都道府県の58施設に拡大した。
従来、訪日外国人の体調不良時には、フロントスタッフが症状を聞き取り、病院の手配や救急車の手続きを行う必要があり、大きな負担となっていた。また訪日観光客の増加に伴い、宿泊施設側の負担軽減やフロント業務の効率化を図る同サービスへの需要が高まっているという。
試験運用期間中は、体調不良、腹痛、皮膚症状、持参した薬の処方切れによる相談などが多く寄せられ、提携宿泊施設からは、「救急車の手配や病院・薬局の案内に加え、新たな選択肢として同サービスを提供できることは、ホスピタリティの向上につながる」と高い評価を得ているとのことだ。

同社は、医療業界大手として多数の登録医師を抱えており、すでに2,000人の医師が参加を希望。今後は、月1,000名の診療が可能な体制を目指し、さらなる医師の確保を進める方針だとしている。
また、EXPO 2025 大阪・関西万博での訪日外国人増加を見据え、関西エリアでのサービス強化を推進。宿泊施設のみならず鉄道会社や航空会社、観光協会など、観光のあらゆるタッチポイントにおいて同サービスを利用できる体制を目指していくとしている。
■サービス概要
名称:HOTEL de DOCTOR 24
導入対象:ホテルや旅館、民宿などの宿泊施設
予約対象:訪日外国人
料金:55,000円(税込)
診療:提携医療機関が自由診療として実施