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TYPICA、長期固定価格ダイレクトトレードで約80億円規模の覚書締結を発表 コーヒー取引の安定化へ

TYPICA Holdingsは、3月26日に開催された日・ブラジル経済フォーラムにおいて、長期固定価格によるダイレクトトレードを推進する第一号案件に関する覚書を締結したと発表した。覚書の規模は約80億円にのぼり、両国首脳の立ち会いのもとで締結された。

TYPICA、長期固定価格ダイレクトトレードで約80億円規模の覚書締結

第一号案件の覚書には、日本の大手カフェチェーンであるドトールコーヒー、ブラジルのコーヒー倉庫・品質管理を手がけるACAUA、持続可能な農業向け土壌ソリューションを提供するFertinutriがパートナーとして参画する。TYPICA Holdingsは、独自のプライシングモデルとエコシステムを構築し、2030年までに日・ブラジル間で10件、総額1,000億円規模の市場創出を目指すという。

TYPICA Holdingsは、今回の覚書締結を機に、生産者とバイヤーが同社のオンラインプラットフォームを通じて、実際のコストと付加価値に基づく長期固定価格で取引する新たな枠組みのダイレクトトレードを推進するとしている。この取り組みにより、コーヒー取引の品質と経済性を向上させ、持続可能な取引環境の確立を目指す。

同事業を通じて、バイヤーは品質と調達コストを安定させながら、原材料の付加価値を高め、高品質なコーヒーを安定した価格で提供することが可能になるという。一方、生産者は市場の価格変動に依存せず、長期的に安定した収益を確保できるため、気候変動対策や品質向上のための投資を計画的に進めることができる。これにより、コーヒー業界全体の持続可能な発展に寄与するとしている。

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