トキハナは、過去にご祝儀を贈った経験のある人を対象に、「キャッシュレスご祝儀」の受容度や抵抗感の理由などを調査し、結果を公表した。

1.59.5%の人がキャッシュレス祝儀に賛成

同調査では、59.5%の人が「キャッシュレス決済」でご祝儀を渡すことに賛成であると回答する結果となった。

「キャッシュレス決済」でご祝儀を渡すことについてどう思うか

⚫︎賛成派の意見(一部抜粋)
・現金である必要性がない気がするから、新郎新婦が望む形ならいいと思う。あくまで貰う側の希望に沿う形で賛成する。
・手持ちが足りないときに便利なので。
・お互い楽だから。働いている人にとって、銀行にわざわざ行ってピン札を出すのはかなり大変(銀行は平日17時までしかあいていないため、普通のサラリーマンはかよえない)
・現金でピン札を用意するのが簡単ではないからです。現金で渡す場合はお札の向きをいちいち調べたり、ご祝儀袋を買ったり名前をきれいに書いたり、手間が多いからです。

⚫︎反対派の意見
・ご祝儀袋を選ぶのもお祝いの気持ちを表す大事なステップだから。
・なんとなく、気持ち的に嫌だから
・結婚式の時ぐらい伝統を守ってもいいと思う
・これは個人的なことでしかないが、電子マネーというのは実態がなく、ありがたみがイマイチ感じられないから。
・ちゃんとした水引が付いているお祝い入れに現金を入れてお渡しするのが礼儀であり、常識的であると考えているから。

利便性を求める意見が多い一方で、伝統を重んじる気持ちからキャッシュレスに抵抗を感じる意見も一定数見られる結果に。今後、結婚式におけるご祝儀の在り方は、多様な価値観に応じた選択肢が求められるかもしれないと同社は考察している。

2.渡す相手によって賛否が分かれる

友人や同僚へのキャッシュレスご祝儀には比較的肯定的な意見が多い一方で、上司や親族へのキャッシュレスご祝儀には慎重な意見が目立った。

「目上の人には現金の方が礼儀として適切」という価値観が残っていることがわかる。

「キャッシュレス決済」でご祝儀を渡すことについて(渡す相手別)

3.キャッシュレスご祝儀のメリット

キャッシュレスご祝儀に対するメリットとしては、「手軽でスムーズ(59.6%)」、「受付の負担が減る(44.1%)」、「盗難の心配がなくなる(37.1%)」、「送金後すぐ確認できる(34.0%)」「現代的でスマート(24.3%)」といった項目が上位を占める結果に。

キャッシュレスご祝儀のメリット

4.キャッシュレスご祝儀のデメリット

キャッシュレスご祝儀に対するデメリットとしては「感謝の気持ちが伝わりにくい(43.5%)」、「伝統的な雰囲気がない(37.4%)」、「アナログ世代への説明が面倒(35.9%)」、「マナーを欠いた印象(35.3%)」といった項目が上位を占めた。

キャッシュレスご祝儀のデメリット

今回の調査結果から、ご祝儀のキャッシュレス化は利便性と伝統の調和が求められていることが明らかになったとし、同社は、これからの結婚式には形式に縛られず、新郎新婦とゲスト双方の価値観を大切にする柔軟なスタイルが求められると考察している。

<参考>
トキハナ『キャッシュレスご祝儀に関する最新の意識調査