陸空両用の空飛ぶ車「ASKA™ A5」を開発するASKAは、東日本旅客鉄道(JR東日本)と連携し、 3月27日に開業する「TAKANAWA GATEWAY CITY」において、ASKA™ A5の実物の3分の1サイズの模型を展示すると発表した。
また、ASKA™ A5の試作第1号機による実際の飛行・走行テストの映像を公開し、空飛ぶ車を活用した新しい観光体験を提案するとのことだ。

ASKA™ A5は、4人乗り(パイロット1名、乗客3名)の空飛ぶ車で、6つのプロペラによる垂直離着陸機能と、小型飛行機のような前方飛行モードを兼ね備えているという。また、翼を格納するとSUV程の車両となり、走行が可能。
既存のインフラを活用し、充電や駐車が容易なため、最小限の設備投資で環境に優しく迅速な移動を実現するとしている。
同技術は、観光用途だけではなく災害時の緊急輸送や過疎地域の交通手段にも活用でき、地方創生にも役立つことが期待されているという。
ASKAとJR東日本は、空飛ぶ車の社会実装に向けた可能性を探りながら、次世代のモビリティを活用した持続可能な都市開発や観光サービスの実現を目指すとのことだ。

■ASKA™ A5の主な特徴
・飛行性能
飛行航続距離:約400km
最高飛行速度:時速約240km
・プラグインハイブリッド方式
バッテリーとガソリンエンジン(レンジエクステンダー)を搭載し、飛行中に充電可能
・試作第一号機は米国連邦航空局(FAA)による特別耐空証明を取得済み
500回以上の飛行テスト飛行を実施
垂直離着陸、空中停止飛行(ホバリング)の安定性を確認
・米国自動車管理局(DMV)よりナンバープレートを取得し、公道走行テストも実施中