efuは、「野菜の価格と購入意識に関するアンケート調査」を実施し、結果を公表した。

■「価格が高くなっている」と感じている人は全体の87.1%。

「最近、野菜の価格が高くなっていると感じるか?」という質問に対し、全体の87.1%が「野菜の価格が高くなっている」と回答。特に「とても感じる」が65.5%を占めた。

この結果は、消費者の間で野菜価格の上昇が広く認識されていることを示しているとし、物価全体の動向の中でも野菜は日常的に購入される食品であるため、価格変動への感度が高い傾向があると同社は考察している。

最近、野菜の価格が高くなっていると感じるか

■週に1回以上購入している人は全体の70.3%。

「野菜の価格が高い中、どのくらいの頻度で野菜を購入するか?」という質問では、「週に数回」および「週に1回」と回答した人が全体の約66%を占め、さらに「毎日」購入する人を含めると、約70%が週1回以上の頻度で野菜を購入していることが判明。

価格が高騰している中でも、多くの消費者が野菜の購入を継続しており、野菜が生活必需品として位置づけられている様子がうかがえる。

野菜の価格が高い中、どのくらいの頻度で野菜を購入するか

■「変わらない」と回答した人が63.2%

「外食や中食(スーパーの惣菜や弁当)を利用する機会が増えたか?」という質問には、「変わらない」と回答した人が63.2%と最も多く、「増えた」(10.9%)や「減った」(25.9%)を大きく上回る結果に。

野菜の価格高騰という状況下でも、多くの人が外食や中食(スーパーの惣菜や弁当)などの食事スタイルを大きく変えていないことが読み取れ、同社は、外食や中食の利用傾向は一部に変化が見られるものの、全体としては生活習慣が安定していることが示唆されるとしている。

外食や中食(スーパーの惣菜や弁当)を利用する機会が増えたか

■「とても困っている」「少し困っている」が合計73.3%にのぼる。

「野菜の高騰が続いていることについて、どのように感じるか?」という質問には、「とても困っている」(34.1%)と「少し困っている」(39.2%)が合わせて73.3%にのぼり、多くの消費者が野菜の価格高騰に対して何らかの負担を感じていることがわかった。

一方で、「あまり気にしていない(15.8%)」「まったく気にならない(3.7%)」といった回答も2割程度あり、価格上昇に対する感じ方には個人差があることがうかがえる。

野菜の高騰が続いていることについて、どのように感じるか

■価格高騰の原因について、自然・経済・人材などの複合的な要素を意識している。

「野菜の価格が安定しないことについて、どのようなことが原因だと思うか(複数選択可)」という質問には、「天候不順」(1,313票)、「燃料費や輸送費の高騰」(1,311票)、「人手不足や人件費の上昇」(1,053票)、「肥料や農薬の価格上昇」(1,018票)など、複数の要因が幅広く選ばれた。

特定の原因に偏ることなく、自然環境・流通コスト・農業の労働構造といった多面的な視点から、価格の不安定さが認識されていることがうかがえるとし、同社は、消費者の理解は比較的現実的かつ多角的であると考察している。

野菜の価格が安定しないことについて、どのようなことが原因だと思うか

<参考>
合同会社efu『野菜の価格と購入意識に関するアンケート調査