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ミイダスは、人事のツール活用と業務効率化に関する実態調査を実施し、結果を公表した。
老調査は、人事領域でツールを2つ以上利用しており、ツールの選定に関与している中小企業の人事担当者217名と、人事領域でツールを導入していない中小企業の人事担当者212名を対象に実施された。

■人事ツール導入企業の8割以上が、業務の効率化が「進んでいる」と回答、一方、未導入企業では25.9%にとどまる
まず、「勤め先の人事業務について、業務の効率化は進められていると思うか」(n=217)と質問。
その結果、人事ツールを2つ以上利用している中小企業(n=217)は「非常にそう思う」が26.8%、「ややそう思う」が56.7%、人事領域でツールを導入していない中小企業(n=212)は「非常にそう思う」が4.2%、「ややそう思う」が21.7%という回答となった。

■人事ツール未導入の理由、第1位「予算がないから」、第2位「導入効果が不明確だから」
人事ツール未導入企業の人事担当者に対して、「人事領域でシステムやツールを導入していない理由(複数回答)」(n=212)を質問したところ、「予算がないから」が40.1%、「導入効果が不明確だから」が36.3%、「運用負担が増えそうだと感じるから」が27.4%という回答に。

■人事ツール導入の目的、「人材採用の効率化」や「人事情報の一元管理」が上位
人事ツール導入企業の人事担当者に「人事ツールを導入した目的(複数回答)」(n=217)を質問したところ、「人材採用の効率化」が57.6%、「人事情報の一元管理」が52.1%、「業務の可視化・標準化」が43.8%という回答となった。

■人事ツール導入企業の8割以上が、導入前に「不安があった」実態
「人事ツール導入前に、ツールの利用について不安はあったか」(n=217)と質問したところ、「とてもあった」が23.1%、「ややあった」が57.6%という結果に。

■人事ツール導入前の不安、「システムの操作が難しい」が60.0%で最多
前問で「とてもあった」「ややあった」と回答した人に、「導入前の不安や懸念事項として当てはまるもの(複数回答)」(n=175)を質問したところ、最も多いのは「システムの操作が難しい」で60.0%。
次いで「使いこなせるか不安」が47.4%、「初期設定が面倒」が47.4%と続いた。

■人事ツール導入前の不安、約6割の中小企業が「想定していたほどではなかった」
前問で「導入コストが高い」以外を回答した人に、「導入前に感じていた不安について、導入後の印象はどのように変わったか」(n=170)と質問したところ、「想定していたほどではなかった」が56.0%、「想定と変わらない」が34.1%となった。

■人事ツール導入企業の91.7%が、ツール導入後の業務効率が「改善した」と実感
「人事ツールの導入後、業務効率は改善したか」(n=217)と質問したところ、「大きく改善した」が26.3%、「やや改善した」が65.4%という結果に。

■具体的な改善効果、「人的ミスの減少」が65.3%でトップ
前問で「大きく改善した」「やや改善した」と回答した人に、「具体的にどのような改善効果があったか(複数回答)」(n=199)と質問したところ、「人的ミスの減少」が65.3%、「データ入力の手間削減」が45.2%、「作業時間の短縮」が44.7%となった。

【調査概要】
調査名称:人事のツール活用と業務効率化に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年1月21日〜同年1月22日
有効回答:人事ツールを2つ以上利用しており、ツールの選定に関与している中小企業の人事担当者217名、人事ツールを導入していない中小企業の人事担当者212名
※同調査では、従業員数300名未満の企業を中小企業と定義
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合あり