学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、「新入社員の勤務形態」に関するインターネット調査を実施し、その結果を公表した。

■新入社員の勤務形態は約9割が「出社」

2025年4月入社の新入社員の勤務形態について、「出社」と回答した企業は87.7%にのぼった。次いで「出社とテレワークの組み合わせ」が8.1%で続き、「入社後すぐにテレワークを実施」は0.6%にとどまった。

企業からは、「会社としては、テレワークと出社を組み合わせた勤務を基本としているものの、入社1年間は原則毎日出社としている」「出社のほうが社内のコミュニケーションがとりやすく、新入社員が抱えている不安を解消しやすいと思う」といった声があがった。

また、「出社が中心だが、インプット中心の研修を実施する日はテレワークとしている」といった柔軟な対応を取る企業も見られた。

2025年4月入社の新入社員の勤務形態

■若手社員のテレワークにおける課題、「報連相などのコミュニケーション不足」が最多

若手社員がテレワークを行う際の課題として、「報連相などのコミュニケーション不足」が85.3%で最多に。次いで、「モチベーションなどの状態がつかみにくい」「作業の進捗状況や成果の把握が難しい」が続いた。

若手社員がテレワークを行う際の課題

■新入社員研修の実施形式は「リアルで実施」が約9割

新入社員研修の実施形式については、「リアルで実施」と回答した企業が87.1%にのぼり、次いで「オンラインとリアルを組み合わせて実施」が12.1%で続いた。

企業のコメントとして、「勤務形態が基本的には出社のため、研修もリアルで行う予定」「グループディスカッションや資料の共同制作など、対面の方が実施しやすいコンテンツを用意している」「リアルで実施することで、同期のつながりを作ってほしい」などの声があがった。

新入社員研修の実施形式

【調査概要】
調査期間:2025年2月12日~2025年2月23日
調査機関:学情
調査対象:企業・団体の人事担当者
有効回答数:359件
調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある

<参考>学情『「新入社員の勤務形態」に関する調査