インテージは、全国の15歳から79歳の男女(2,500人)を対象に実施した「お花見」に関する調査結果を公表した。
■調査結果
はじめに、今年のお花見の予定をたずねたところ、「予定している」「するかもしれない」と回答した人(以下予定者)は合計40.1%で前年より5.6ポイント増加、1.2倍となった。
2021年に聴取した2019年に「お花見をした」人の割合は40.9%で、今年予定している人と同水準となっており、2025年のお花見はコロナ禍前の盛り上がりが戻りそうだと同社は考察している。

予定しているお花見のタイプを見ると、「桜の名所への日帰り旅行やドライブ」が前年の1.3倍(13.5%→17.9%)に増加。この結果に同社は、物価高が続く中、あまりお金をかけずに楽しめるレジャーとして「お花見」が見直されているのかもしれないと考察している。

続いて、お花見予定者の予算を見ると、物価高などもあり平均7,407円。前年より+535円で1.1倍となった。
また、予算平均をもとに15~79歳の推定人口(※)から今年の市場規模を試算したところ、2,874億円で、前年比124.6%と大きく増加。これは、お花見を予定している人とその予算の両方が増加した結果となっている。

昼間に近場の桜が咲いている場所に誰とお花見に行く予定かを見ると、昨年に比べて多くの項目で減少が見られる一方で、「ひとりで」が4.4%から9.5%と前年の2.2倍に。特に男性50代で19.0%、男性60代で14.6%と高め。

今回の調査結果で今年のお花見で男性20代が飲む予定のお酒を見ると、「ビール類」が53.3%、「チューハイ・ハイボール」が41.7%で、ハイボールを含めても「ビール類」の方が高い結果に。
日常お店で飲む酒では男性20代で「ビール類」から「サワー・チューハイ」へのシフトが見られる状況だが、お花見の場は特別感があるためか「ビール類」が飲まれがちとなりそうだと同社は考察している。

【調査概要】
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=2500※国勢調査にもとづき性別・年代・地域を母集団構成に合わせて回収
調査実施時期:2025年2月6日~2月12日
<参考>
インテージ『「お花見」に関する調査』