Earth hacks は、LINEヤフー、seamint.と共同で設立した「デカボLab」において、Z世代の就職活動と環境意識の関係性についての調査を実施し、結果を公表した。

Z世代の就職活動と環境意識の関係性についての調査

◾️Z世代の7割以上が「環境配慮型の企業」に魅力を感じる

Z世代は他の世代と比べて「環境問題」や「サステナビリティ」への意識が高いと言われている。

学校教育や体験学習でエコ教育を受け、2020年度からはSDGsも学習指導要領に追加。気候変動や資源枯渇といった課題を学校やSNSを通じてリアルタイムで学び、その価値観を就職活動にも反映しているという。

デカボLabが行った調査では、「環境に配慮する企業を魅力的に感じるか?」との質問に、15.7%が「とても魅力的」、54.3%が「ある程度魅力的」と回答。7割以上の就活生が環境配慮企業に魅力を感じていることが明らかになった。

環境に配慮する企業を魅力的に感じるか?

次に、「環境に悪影響のある企業を避けたいか?」という質問に対し、23.7%が「避けたい」、46.7%が「どちらかというと避けたい」と回答し、こちらも7割以上が避ける意向を持つことが判明。

環境に悪影響のある企業を避けたいか?

■SNSがZ世代の就活生に与える影響

また、Z世代の特徴として挙げられるのが、就活においてもSNSを巧みに活用している点。そのため、デカボLabはSNSと就活の関係性についても調査を実施。

「SNSやニュースで企業の環境問題に対する批判が出た場合、志望度に影響するか?」との質問に、12.3%が「非常に影響する」、46.0%が「やや影響する」と回答。約6割がメディアやSNSで批判を受けた企業を避けたいと考えていることが明らかとなった。

SNSやニュースで企業の環境問題に対する批判が出た場合、志望度に影響するか?

Z世代は「ネガティブ情報が可視化される時代」に生きており、SNSでは批判的なニュースが拡散されやすい傾向があるため、企業の不祥事や環境問題に関する批判が自然と目に入りやすい状況に。

こうした情報は「世論」として認識され、「多くの人が避けているから自分も避ける」という心理が働く要因に。その結果、SNSで批判を受けた企業は敬遠されやすく、就活生の間で「ネガティブチェック」が一般的になっていると同社は考察している。

<参考>
デカボLab『Z世代の就職活動と環境意識の関係性についての調査