バイウィルは、大阪府大阪市と「ゼロカーボン おおさか」の実現に向けた取組みに関する連携協定を締結した。同協定は、バイウィルにとって初めての政令指定都市との連携となる。

大阪市とバイウィル、ゼロカーボン おおさか実現に向け連携協定を締結

同協定に基づき、バイウィルと大阪市は、J-クレジットの創出・流通を通じて環境価値の循環を促進し、新たな事業やサービスの創出に取り組むという。これにより、大阪市の地域脱炭素と地域経済の活性化を図るとしている。

J-クレジットは、事業者が省エネ設備の導入や再生可能エネルギーを活用することで削減したCO2排出量をクレジットとして国が認証する制度。発行されたクレジットは他の企業に売却でき、カーボン・オフセットなどに活用される。

■協定内容

(1)各種環境価値に関する情報、サービス、ノウハウ等に関する事項
(2)各種環境価値を活用した新たな脱炭素経営モデルの創出に関する事項
(3)その他温室効果ガスの排出量の削減に資する事項であって、大阪市およびバイウィルとの甲乙協議により必要と認める事項

大阪市は2020年11月に「ゼロカーボン おおさか」の実現を目指すことを表明し、2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で50%削減する目標を掲げている。今回の協定締結により、J-クレジットの創出・活用を通じた脱炭素活動のさらなる拡大を目指す。

今後、バイウィルは大阪市と連携し、J-クレジット制度の普及啓発を進めるとともに、大阪市域の事業者が省エネ設備や再生可能エネルギーを導入することで得られる環境価値を取りまとめ、販売するという。売却によって得られた収益は、大阪市域の事業者の脱炭素活動に還元されるとのことだ。