パナソニックは、「花粉症による労働力低下の経済損失額2025」を推計し、結果を公表した。
■花粉症に起因する労働力低下の経済損失額は、1日あたり「約2,320億円」
パナソニックが2020年に行った「社会人の花粉症に関する調査」では、花粉症の社会人に、花粉症の症状が自身の仕事のコンディションに影響しているかを聞いたところ、「そう思う(32.4%)」と「どちらかというとそう思う(46.6%)」を合わせた79.0%が「影響がある」と回答。
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また、1日のうち花粉症により仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は平均で約2.8時間となったという
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※有効回答を元に算出し、1分以上1時間未満の回答は1時間、法定労働時間を超える8時間以上の回答は8時間として算出。
これらの花粉症による労働力低下の平均時間と、最新の民間給与実態統計調査(国税庁)や労働力調査(総務省統計局)を元に同社が試算した「花粉症による労働力低下の経済損失額2025」は、1日あたり「約2,320億円」と推計されるとのことだ。
【調査概要】
調査地域:全国
調査期間:2020年1月17日~1月19日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:全国の20歳から60歳までの社会人(男女)6,081名を対象に、花粉症の罹患有無に関するスクリーニングを行い、「花粉症である」と回答した3,198名のうち、本調査の企画意図に合意した3,067名から、無作為抽出した1,324名
有効回答:1,324名(男性:662名、女性:662名)
【花粉症による労働力低下の経済損失額の算出】
花粉症による労働力低下の平均時間を元に、令和5年分民間給与実態統計調査結果(国税庁)と令和6年11月分毎月勤労統計調査(厚生労働省)から、労働が低下すると感じる社会人の平均の給与を割り出し、同調査にて算出された社会人の花粉症患者の割合(53.0%:6,081名中3,198名)と、令和6年11月分労働力調査(総務省統計局)から花粉症の社会人数を算出した数値と掛け合わせて、花粉症に起因する労働力低下による経済損失額を算出。
<参考>
パナソニック調べ『社会人の花粉症に関する調査』