福岡ソノリクとスマリテは、1月28日に福岡空港国際線出発ロビー4F九州農家の直売所Wafood Airportにて開催される「九州いちご試食イベント」会場において、スマート無人販売機を活用したいちごの外国人旅行者向け販売モデルを初公開すると発表した。
九州のいちごを中心とした「地元農産品×テクノロジー」の新しい輸出モデルを、報道関係者に対しオープニングセレモニー終了直後にデモ形式で紹介するとのことだ。
日本の農産品、特にいちごは世界トップクラスの品質を誇るという。しかし、現在のいちご農家による輸出参加率は数%にとどまり、輸出しない理由の多くは「儲からない」「複雑な手続き」とのことだ。
今回、福岡空港で3月末まで設置される無人販売機は、以下の仕組みを実現するとしている。
・販売機を管理するソノリクが窓口となり、農家が自由に商品の規格や価格を設定
・外国人旅行者の需要に即応し、売れる商品のフィードバックをリアルタイムで提供
・空港という立地を活用し、農家の輸出参入を手軽にサポート
<農家に提供する3つの新しい価値>
(1)いつでも簡単に輸出参加
空港での荷受け、商品の陳列、販売までワンストップで対応。
(2)需要に即した商品開発が可能
規格やサイズに縛られず、自由な発想で商品の開発やテスト販売が可能。
(3)売価調整が自由でリアルタイムに結果を確認
自由に価格を設定し、販売結果を即座に確認可能。
今後スマリテとソノリクは、「農家が主役となる輸出モデル」を全国の空港に拡大し、農産品輸出額5兆円の国の目標達成に向けて貢献するとしている。
■スマート無人販売機について
今回導入するスマリテは、食品衛生法に準拠したHACCP対応やクラウド連携を基盤とし、リアルタイムでの在庫・売上管理、遠隔温度監視、賞味期限管理などの高度なモニタリング機能を搭載。また、キャッシュレス決済や自動課金システムにより、無人運営をスムーズかつ安全に実現するという。