Metaは、Instagramにおいて10代利用者向けの新たな体験を提供する「ティーンアカウント」を日本国内でも導入開始した。対象は13歳から17歳の利用者で、該当するアカウントは順次新機能に移行するとのことだ。
この機能は昨年9月に米国、イギリス、オーストラリア、カナダで初めて導入され、昨年末までにEU域内にも拡大。今年はMetaの他プラットフォームでも提供される予定だという。
保護者の懸念に対応する新機能を導入
ティーンアカウントは、保護者の見守りのもとで安心して利用できるよう設計されている。主な機能は以下の通り。
・非公開アカウント:デフォルト設定が非公開となり、フォロワー以外がコンテンツにアクセスすることはできない。新規登録者や16歳未満の既存利用者に適用される。
・メッセージの制限:フォローしている相手や既に繋がっている相手からのみメッセージを受信可能。
・不適切なコンテンツの制限:発見タブやリールでの表示内容を制限し、不適切なコンテンツが自動的にフィルタリングされる。
・いじめ対策機能:攻撃的な言葉を自動で非表示にする設定を導入。
・利用時間リマインダー:1日60分を超える利用時に通知が届く。
・スリープモード:午後10時から午前7時まで通知をミュートにし、DMには自動返信が設定される。
ペアレンタルコントロールによる設定管理
保護者はティーンアカウントの設定変更に関与できるよう、専用のペアレンタルコントロール機能が提供される。同機能を利用することで、子どもの利用時間や会話相手の確認が可能になるほか、特定の時間帯の利用制限も簡単に設定できるという。
また、保護者の承認がなければ16歳未満の利用者が設定を緩和することはできない。近日中には、保護者が直接設定を変更できる機能も追加される予定だとしている。
Metaは年齢を偽った利用を防ぐため、成人として登録しようとした場合に追加の認証を求めるなどの対策を進めている。