シンクは、断捨離の経験がある全国20〜60代の男女107名を対象に「断捨離」に関する調査を実施し、結果を公表した。

■断捨離をした理由は「精神的にすっきりしたいと感じたから」が第1位

初めに「断捨離を決意した理由(複数選択可)」を質問したところ、断捨離を決意した理由として最も多かった回答は「精神的にすっきりしたいと感じたから」(53人)となった。

次に「部屋や家が片付かなくなったから」と回答した人が49人と多く、物が増えすぎて生活空間が圧迫されることへの対策として、断捨離を選んだ人が目立つ。

ほかにも「引っ越しや転勤などのため」が30人、「終活整理の一環として」が8人と、生活環境の変化や将来に備えた整理が断捨離に影響していることがわかった。

断捨離を決意した理由

■断捨離した物の種類、第2位は「書籍・雑誌」、気になる第1位は…

次に「断捨離した物の種類(複数選択可)」を質問したところ、断捨離した物の種類として最も多かったのは「衣類」で、ほとんどの回答者が衣類を断捨離していることが判明。

この結果に同社は、流行によって使用頻度が変わりやすく、不要品として整理しやすいアイテムであることが理由と考えられるとしている。

次に「書籍・雑誌」、「おもちゃ・ホビー(フィギュア、ゲームなど)」、「趣味の物(楽器、カメラ、スポーツ用品など)」などが続く。

断捨離した物の種類

■7割以上の人が「断捨離した物で現金化した」と回答

「断捨離した物の中で、現金化したものはあるか?」と質問したところ、「はい」74.8%、「いいえ」25.2%と、断捨離を行った人の中で、現金化をした人は全体の74.8%に上り、約4人のうち3人が不要品を売却して現金を得ていることがわかった。

断捨離した物の中で、現金化したものはあるか

■最も現金化されている不要品は「衣類」

「断捨離した物の中で、現金化したものはあるか?」の設問で「はい」と答えた人に対し、「現金化した物の種類(複数選択可)」を質問したところ、現金化した物の中で最も多かったのは「衣類」という結果に。次に「家電製品」、「アクセサリー・宝石」と続く。

全体として現金化された物の多くは日常生活で使用する物や売却の価値がわかりやすいアイテムに集中しており、特に衣類や家電製品が断捨離後の主な現金化対象となっていると同社は考察している。

現金化した物の種類

■現金化している媒体、TOP2は「リサイクルショップ」と「オンラインオークションやフリマ」

断捨離した物の中で、現金化したものがある人に対し、「現金化の方法(複数選択可)」を質問したところ、現金化の方法として最も多く選ばれたのは「リサイクルショップで売った」となった。

次いで「オンラインオークションやフリマアプリで売った」が多く、「質屋で売った」という人は少数派という結果に。

現金化している媒体

■断捨離で売却した不要品が予想以上に高額だった人は73.8%

断捨離した物を現金化した経験のある人に対し、「現金化した物の中で、意外に高額で驚いた物はあるか」と質問したところ、「はい」73.8%、「いいえ」26.3%となった。

7割以上の人が、予想を超える価格で物品を売却した経験をしていることが判明。

現金化した物の中で、意外に高額で驚いた物はあるか

■予想以上に高額と感じた理由は「古さ」と「見落としがちな価値」

また、「売却した不要品が予想より高額だと感じた理由(複数選択可)」を質問したところ、予想より高いと感じた理由で最も多かったのは「そのアイテムが古いものだったから」と「価値が下がったと思っていたから」。

ほかにも「使用頻度が少なく、価値があると思っていなかったから」や「破損していたから」「かなり入手が難しく市場でプレミア化していたので」といった意見も挙げられた。

予想以上に高額と感じた理由

■断捨離したものを現金化しなかった理由、「売るほど価値がある物だと思わなかった」が最多

最後に、「断捨離した物の中で現金化したものはあるか」という設問で「いいえ」回答した人に対し、「なぜ断捨離したものを現金化しなかったのか?(複数選択可)」と質問したところ、最も多かったのは「売れるほど価値がある物だと思わなかった」という結果に。

この回答から、最初から売却を諦めているケースがほかにも多いと同社は考察。

次に「手続きや準備が面倒だと感じた」が挙げられ、現金化にかかる時間や出品する手間が大きな壁となっていることも明らかになったとしている。

また、「思い入れのある物で手放したくなかった」と答えた人は0人で、思い入れが売却に影響を与えていないことがわかった。

断捨離したものを現金化しなかった理由

<参考>
シンク『断捨離に関する調査