エムエム総研が運営するSaaSセールス特化型転職エージェント「マーキャリNEXT CAREER」は、20~30代の営業職の人を対象に、「老後を見据えた資金準備」の意識調査を実施し、その結果を公表した。

■約9割が本業の収入だけでは「老後資金に不安がある」と回答、対策のために行っていることは?

本業の収入だけでは将来の老後資金に不安があるか聞いたところ、約9割の人が「はい」と回答。多くの人が老後資金に対する強い不安を抱いており、本業の収入だけでは十分でないと考えていることが分かった。

次に、将来の老後資金を準備するために行っていることを聞いたところ、「投資」と回答した人が最も多く、次いで「貯金」「副業」が続いた。

本業の収入だけでは将来の老後資金に不安があるか、将来の老後資金を準備するために行っていること

■副業を選ぶ際に最も優先していることは「営業スキルを活かせる」「新しいスキルを身につけられる」

前の質問で、老後資金の準備として「副業」を行っていると回答した人を対象に、副業を選ぶ際に、最も優先していることを聞いたところ、「営業スキルを活かせるもの」と回答した人が最多に。次いで「新しいスキルを身につけられるもの」が続いた。

副業を選ぶ際は、営業スキルを活かせる、新しいスキルを身につけられるといった点を最も優先している人が多く、効率面よりも経験や自己実現に価値を置いていることが分かった。

副業を選ぶ際に、最も優先していること

副業で得ている月々の収入については、「1~3万円未満」「3~5万円未満」が上位となり、大きな収入源というよりは補助的な収入としての役割が強いことが分かった。

次に、主に取り組んでいる副業を聞いたところ、「ポイ活」と回答した人が最も多く、次いで「Webデザイン」「営業代行」が続いた。

手軽に始められるポイ活が人気で、専門的なスキルを要するWebデザインや営業代行などに副業として取り組んでいる人もいることが分かった。

副業で得ている月々の収入・主に取り組んでいる副業

■投資をしている人の約6割は、NISAを利用していることが判明

老後資金の準備として「投資」を行っていると回答した人に、投資している商品は何か聞いたところ、「NISA対象商品(投資信託・株式・J-REIT)」と回答した人が最も多く、次いで「株式」「投資信託」が続いた。

次に、2024年はいくら投資したか聞いたところ、約3割の人が年50万円以上の投資をしていることが明らかに。多くの人が老後資金の形成に、積極的に取り組んでいることが分かった。

投資している商品・2024年はいくら投資したか

■約半数は「本業が充実していれば副業や投資は必要ない」と考えている

本業が充実していれば、副業や投資は必要ないと思うか聞いたところ、54.7%が「はい」、45.3%が「いいえ」と回答。それぞれの理由は以下の通り。

【はい】
・本業で十分稼ぐことができているなら、余分に時間や体力を使う必要はない(20代/男性/静岡県)
・本業だけで貯金も賄えるから(30代/女性/岩手県)
・それなりに収入があれば必要ない(30代/女性/大阪府)

【いいえ】
・老後がどうなるかわからないから(30代/女性/東京都)
・備えは必要(30代/男性/愛媛県)
・資産を増やすすべを持っておいた方がいいから(30代/男性/埼玉県)

本業でそれなりに収入があるのであれば副業や投資は必要ないと思う人が多い一方で、老後どうなるかわからない、資産を増やすすべを持っておいた方がいいなどの理由で、副業や投資を必要だと思う人もいることが分かった。

最後に、老後までどのような働き方をしたいか聞いたところ、「本業の収入を節約と節税で守りながら、引き続き本業だけを頑張りたい」と回答した人が最も多く、次いで「本業を中心にしつつ、副業や投資を補助的に行いたい」が続いた。

本業が充実していれば、副業や投資は必要ないと思うか・老後までどのような働き方をしたいか

【調査概要】
調査概要:「老後を見据えた資金準備」の意識調査
調査期間:2024年11月22日~2024年11月24日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,000人
調査対象:調査回答時に20~30代の営業職であると回答したモニター
調査元:エムエム総研
モニター提供元:PRIZMAリサーチ

<参考>エムエム総研『「老後を見据えた資金準備」の意識調査