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東京ガス不動産は、八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の一員として推進している「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」において、着工したことを発表した。
同事業では東京駅日本橋口周辺の象徴となる大規模複合ビルの整備を進め、日本橋川沿いエリアのゲートとして相応しいまちづくりを目指しているという。
その中で同社は、再開発準備組合設立当初より地権者として同事業に参画し、参加組合員および特定業務代行者としても事業協力を行っており、今後も引き続き、組合の一員として同事業を推進していくとのことだ。
■同事業の特徴
日本橋川沿岸の連続的な水辺空間と、東京駅と日本橋駅をつなぐ歩行者ネットワークを整備
・日本橋駅と東京駅を接続する地下通路の一部区間を整備することで、周辺の再開発エリアと連携した日本橋駅・大手町駅・東京駅・京橋駅を結ぶ広域地下歩行者ネットワークの実現に貢献
・日本橋川交流拠点の象徴となる立体広場空間や、南北街区と水辺空間をつなぐゲート広場に加え、地下通路と日本橋川沿岸の地上、地下、歩行者デッキを相互に接続する多層的ネットワークを整備し、日本橋川沿岸エリアのにぎわい・交流空間を創出
・水辺空間創出などの同事業の推進に伴い、南北街区間の区道272号線、再開発区域東側に接する区道13号線を再整備
・首都高4号線の日本橋地下化事業(再開発区域内北側部分)の実現に向けた各種協力を実施
国際競争力の強化に資する金融拠点を形成
・金融関連プレイヤーの集積する大手町と兜町をつなぐ永代通りの中心という立地を生かし、多様かつ国際的な高度金融人材の活動支援の場として、商談やビジネス交流、アフターコンベンションなど、さまざまビジネスシーンで快適に利用・滞在できる施設を整備
・同事業周辺地区で整備が予定されている都市型複合MICE(※)拠点との連携を通じ、日本橋川沿いエリアの国際金融・MICE機能の強化に貢献
防災対応力強化と環境負荷低減
・発電時の排熱を利用するコージェネレーションシステム(CGS)の導入や地域冷暖房施設のネットワーク化により環境負荷を低減
・CGSや非常用発電施設の整備により業務継続機能を強化
・災害発生時における帰宅困難者受け入れスペースおよび防災備蓄倉庫を設置
・「LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)認証」の取得を目指す
■断面図・敷地配置図
再開発区域内の南北街区を一体整備し、南街区は基準階面積約860坪を有するオフィスを中心とする高層棟を、北街区は首都高の地下化に伴い整備される日本橋川沿いの水辺空間と、水辺空間に連続する低層の商業施設をそれぞれ配置し、南北街区間に設ける歩行者デッキからのスムーズな歩行者動線を確保。
また、南街区では日本橋駅と東京駅を地下通路でつなぎ、日本橋駅・大手町駅・東京駅・京橋駅間の広域地下歩行者ネットワークを実現するとしている。
■計画概要
所在地:
東京都中央区八重洲一丁目1番他
地域地区:
商業地域、防火地域、日本橋・東京駅前地区地区計画、駐車場整備地区
敷地面積:
(全体)約9,260平方メートル/(南街区)約7,560平方メートル/(北街区)約1,700平方メートル
延床面積:
(全体)約186,500平方メートル/(南街区)約185,500平方メートル/(北街区)約1,000平方メートル
構造・規模:
(南街区)鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造/鉄骨造、地上44階建て地下3階建て
(北街区)鉄骨造地上2階建て
高さ:
(南街区)約218メートル/(北街区)約12メートル
用途:
事務所・店舗・宿泊施設・駐車場等
竣工:
(南街区)2029年度竣工予定/(北街区)2032年度竣工予定
(※)企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語であり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称