シード投資家「THE SEED」は、2023年度に続き、東京と関西(大阪・京都)の大学生を対象に「起業に関するアンケート」を実施し、結果を公表した。
以下、調査結果を一部紹介する。
◼️4割以上の学生が起業に興味あり。身近に起業家がいる人の方が起業意識が高い傾向
起業に興味があるか尋ねたところ、43.0%が「興味がある」と回答(n=300)。
また、家族や親戚、友人、知人に起業した人がいるか尋ねたところ、周りに起業した人がいる層の方が、起業意識が高い傾向にあることもわかった(n=300)。
◼️YouTubeやXなど身近なSNSが起業意識を高めるきっかけに
起業に興味をもったきっかけを尋ねたところ、「YouTube」が35.7%で最も多く、「X(旧:Twitter)」が25.6%、「起業家の先輩や友人・知人からの影響」が23.3%と続いた。
また、「TikTok」も17.1%の回答を得ており、SNSが学生の起業意識に大きな影響を与えていることが判明(n=129/起業意欲がある人)。
◼️起業に関する情報収集も上位は「YouTube・X・TikTok」と、SNSが主流
起業に関する情報はどのように得ているか尋ねたところ、「YouTube」が38.8%で最多に。次いで「X(旧:Twitter)」が23.3%、「TikTok」が20.9%と続く。
起業に興味を持ったきっかけと同様に、YouTubeやSNSが情報源になっていることがわかった(n=129/起業意欲がある人)。
◼️大学における起業サポートは「情報提供」のニーズが最も高く、実践的なサポートや教育機会の強化も求められる
在籍する大学に起業に関するサポートがあるか尋ねたところ、「情報提供」が27.3%で最も多く、「相談相手になる教員」が17.3%、「授業やゼミ」が16.3%と続いた。
また、どのようなサポートがほしいのか・強化してほしいのか尋ねたところ、「情報提供」が23.0%で最も多く、「授業やゼミ」が21.3%、「相談相手になる現役のプレイヤー(起業家/VCなど)」が18.0%と続く。
情報提供に対するニーズが高く、実践的なサポートや教育機会の強化も求められていることがわかる(n=300)。
◼️起業の意向がある人の方が、起業やスタートアップに関するイベントに参加している傾向に
起業の意向がある人とそうでない人を比較したところ、起業の意向がある人の方が起業やスタートアップに関するイベントに参加していることがわかった(n=300)。
◼️約4割が、AIはキャリアにチャンスをもたらすと感じている
AIは自身のキャリアにどのような影響があると考えているか尋ねたところ、「AIがスキルや可能性を拡張し、新しいチャンスが生まれる」が39.7%で最多に。
次いで「AIに人間の仕事を取って代わられる脅威を感じる」が27.3%、「AIを活用して新しいビジネスを立ち上げるチャンスがある」が22.0%と続き、可能性やビジネスのチャンスに感じている人が多いことが判明(n=300)。
また、スタートアップへの就職や起業に興味のある人とそうでない人とを比較した場合、スタートアップや起業に興味のある人の方が、AIに対してポジティブな印象を持っていることがわかった。
なお、キャリア検討で関心のあるキーワードは、起業を志す人も、スタートアップを志す人も「AI(人工知能)/ML(機械学習)」がそれぞれトップとなった。
【調査概要】
調査名称:起業に関するアンケート
調査機関:Freeasy
調査対象:東京と関西(大阪・京都)の大学生
調査方法:Webアンケート
調査日:2024年10月4日〜2024年10月5日
有効回答数:300件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合あり
<参考>
THE SEED調べ『起業に関するアンケート』