和歌山県は、ワーク・ライフバランスの「男性育休100%宣言」「勤務間インターバル宣言」および「女性の再就職応援宣言」に賛同したことを発表した。

和歌山県、「男性育休100%宣言」「勤務間インターバル宣言」「女性の再就職応援宣言」に賛同

「男性育休100%宣言」は自社・自組織内で男性の育児休業取得率100%の実現を目指すもの、「勤務間インターバル宣言」は勤務終了時間から翌日の勤務開始時間までに11時間の休息を確保する勤務間インターバルの制度を導入するもの、「女性の再就職応援宣言」は育児や介護などさまざまな理由で離職した女性の再就職を企業が応援するものだとしている。

和歌山県では、県職員の働きやすい職場環境に関する取組みおよび多様なライフスタイルを選択できる環境整備により、生産性の高い職場環境の構築、職員の創造性の向上を目指し、「男性育休100%宣言」「勤務間インターバル宣言」「女性の再就職応援宣言」に賛同することにしたという。

これを受け、11月から「男性育休推進」「勤務間インターバル」「女性の再就職応援」の3つの分野の取組みを開始、管内企業と県職員の働き方改革両面を加速させるとのことだ。

■取り組み内容

男性育休100%宣言に関する取り組み
(1)若手職員だけでなく管理職にも幅広く研修を実施するとともに、動画研修を取り入れ何時でも受講可能な環境を整えるなど、育児休業制度を認識する機会の増加
(2)男性職員が育児休業を取得する際、所属長との面談を必ず実施するよう働きかけるとともに、結果を人事課にフィードバックする仕組みづくりの構築
(3)育児関連制度をまとめたハンドブックをリニューアルするとともに、先輩職員の体験談を掲載するなど、全職員が閲覧できるページの作成
(4)代替職員が必要となる前に定期的に需要調査を行い、所属からの要望に迅速に対応
(5)ワーク・ライフバランスのシニアコンサルタント大畑 愼護氏を子育て社員応援アドバイザーに採用し、管理職向けの座談会や育休取得対象者向けセミナーの開催、経営層/人事向け個別相談等を実施予定

勤務間インターバルに関する取り組み
(1)モバイルPC、モバイルルーターを活用し、全職員在宅勤務可能にし、在宅勤務を促進
(2)業務開始時間を8時、8時30分、9時30分、10時の4パターンから選択可能に
(3)業務のやり方の見直し(資料削減・定例業務の見直し等)、仕事の効率化(デジタルツールの活用・チーム制の導入等)、時間の有効活用(自分時間の導入・在宅勤務の活用等)を実施し、時間消費を削減
(4)フレックスタイム導入に向けた検討開始

女性の再就職に関する取り組み
2021年度から、過去に県職員として一定期間の勤務経験を有し、結婚・出産・子育て・介護などの理由により退職せざるを得なかった人を対象とした再採用制度を実施