ノジマは、同社が管理する特別目的会社が、VAIOおよびVAIO株式を保有するVJホールディングス3(以下、VJHD3)の株式を取得し、VAIOの発行済株式数の約93%にあたる株式を取得(以下、同件株式取得)する株式譲渡契約を締結したことを発表した。

同件株式は、日本産業パートナーズまたはその子会社が管理・運営その他関与するファンドである日本産業第四号投資事業有限責任組合などから取得したものだという。

なお、株式譲渡効力発生日は2025年1月6日を予定しているとのことだ。

■合意内容

同社は、同社が管理する特別目的会社にて、現金を対価として、VAIOの発行済株式数の約1.6%に相当するVAIO株式5,000株およびVAIO株式を保有するVJHD3の全株式を取得することについて合意し、株式譲渡契約を締結。

なお、VJHD3は、VAIOの発行済株式数の約91.4%を保有しており、関係法令に基づく許可を得たうえで同件株式取得により、同社は直接または間接的にVAIOの発行済株式数の約93%を保有する予定だという。

■株式取得の理由

VAIOは、国内外におけるPC事業を主力事業とし、企画・設計から製造・販売、アフターサービスに至るまでを一気通貫で実施。また近年は、法人向け事業に注力し事業を拡大しているという。今回の株式取得(子会社化)によってVAIOの事業運営方針や利用者との関係に変更はないとしている。

今後、同社は、VAIOの持続的な事業拡大に向けて、ブランド力と高い品質を維持しながら、VAIOの成長ポテンシャルをさらに引き出せるよう、サポートするとのことだ。

両者の顧客基盤を活用した双方の事業機会の創出・拡大や、同社グループの安定的な財務基盤を生かしたVAIO財務戦略の強化・推進等、それぞれの強みを生かしてグループシナジーを発揮するとしている。

■取得株式数、取得価額および取得前後の所有株式の状況

(1)異動前の所有株式数
VJHD3/0株(議決権の数0個、議決権所有割合0%)
VAIO/0株(議決権の数0個、議決権所有割合0%)

(2)取得株式数
VJHD3/286,554株(議決権の数286,554個)
VAIO/5,000株(議決権の数5,000個)

(3)取得価額(全て概算額)
VJHD3およびVAIOの普通株式/111億円
アドバイザリー費用等/1億円
合計/112億円

(4)異動後の所有株式数
VJHD3/286,554株(議決権の数286,554個、議決権所有割合100%)
VAIO/288,554株(間接所有283,554株を含む、議決権の数:288,554個、間接所有283,554個を含む、議決権所有割合93.0%、間接所有による議決権所有割合を含む)