デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は、全国の経営者、役員、会社員、自営業者など働く人を対象に、生成AIの利用状況に関する調査を実施し、結果を公表した。
■調査結果のサマリ
・生成AIの全体認知度は7割。そのうち実際に利用しているのは4割。
・業種別では「IT・通信・インターネット」の利用率が高く、「サービス・レジャー」「医療・福祉・介護」の利用率が低い。
・85.7%がChatGPTを利用しており圧倒的なシェア。GoogleのGemini、MicrosoftのBing AIがそれを追う形となっている。
・ビジネスで生成AIがよく活用されている領域は「情報収集」「文章校正」「企画書作成」など。一方、「仕事では生成AIを利用していない(仕事以外で利用している)」と答えた人も約3人に1人に上る。

・生成AIによるメリットは「業務・作業の効率化」「アウトプットの質の向上」など。スキルアップにつながったという意見もあり77.8%が成果を実感。

・利用者の9割が「今後も生成AIを利用する」と回答。そのうち約半数がさらなる利用拡大を検討。一方、非利用者のうち約7割が「今後も生成AIを利用しない」「わからない」と回答。このことから、生成AI活用は二極化が進んでいると言える。
・生成AIの正確性や著作権問題、個人情報や機密情報の漏えいが懸念されている。法規制やガイドラインの順守が今後の普及のカギとなる。
【調査概要】
調査目的:生成AIに対する社会人の利用状況を調査し、今後のニーズや課題を探る
調査期間:2024年9月9日~9月10日
調査方法:アンケート専門サイトを用いたWebアンケート調査
調査対象:全国の社会人(会社・団体の経営者、役員、会社員および自営業者)100名
<参考>
eラーニング戦略研究所『生成AIの利用状況に関する調査』