パナソニックは、2024年のエアコン冷暖房利用に関する調査を実施し、結果を公表した。
■「今年は例年に比べてエアコン冷房利用期間が長いと感じる」81%、「今年の冷房シーズンのカビは、例年より多いと感じる」73%にのぼる
はじめに、「今年は例年に比べてエアコン冷房利用期間が長いと感じるか?」とたずねたところ、「とても長い」47%、「やや長い」34%と81%が今年のエアコン冷房の利用期間が長いと感じていることがわかった。
実際に、エアコン冷房を最後に使用したタイミングは、「10月上旬」が最多の24%、「9月下旬」が22%、そして10月下旬時点で「まだ使用している」が18%となっている。
「今年のエアコン冷房シーズン中、エアコンの風からイヤなニオイを感じた経験はあるか?」という質問では、「頻繁にある」11%、「たまにある」38%と、49%がイヤなニオイを感じたと回答。
このイヤなニオイの原因の一つが、エアコン内部に発生するカビで、実際に「今年のエアコン冷房シーズン中、またはシーズン終了後にエアコン内部にカビは生えたか?」という質問では、「多く生えた」6%、「やや生えた」19%と、25%がエアコン内部のカビを確認している。
一方で、33%が「お手入れをしていないのでわからない」と回答し、お手入れせずに放置している現状が浮き彫りとなった。
カビが発生した人に、「今年の冷房シーズンのカビは、例年より多いと感じるか?」と質問したところ、「強く感じる」17%、「やや感じる」56%と73%が例年よりカビが多いと感じていることがうかがえた。
また、今年すでにエアコン暖房利用を開始した人に、利用開始前のエアコン手入れ有無についてたずねたところ、35%が「行わなかった」と回答しており、冷房で蓄積された汚れをそのままに暖房利用を開始していることがわかった。
■今シーズンの暖房利用率ランキングを発表・47都道府県すべてで平年を下回る。一方、冷房利用率は10月でも異例の高さに
パナソニックは、エオリア アプリに接続したエオリアユーザーの利用データをもとに、今シーズンの「エアコン暖房利用率ランキング」を作成。今シーズン既に一度でも利用したユーザーの割合を表すエアコン暖房累計利用率を算出し、全国47都道府県で比較した。
その結果、スーパー残暑とも言える暖冬の影響を受けて、今シーズンのエアコン暖房利用率は47都道府県すべてで平年を下回り、今は全国的に暖房の利用開始が遅れていることが判明。
10月末時点で最も暖房利用率が高いのは、1位「青森県」、2位「秋田県」、3位「北海道」、4位「岩手県」、5位「山形県」と続き、上位4地域では暖房利用率が50%を超得る結果に。
また、平年差に注目すると、最も利用開始が遅れているのは1位「福井県(17.8%)」、2位「石川県(17.3%)」と、北陸地方のこれらの地域は、平年より20%近く利用率が減少しており、最も暖冬がエアコン利用に影響を与えている地域と言えると同社は考察している。
一方で、エアコン冷房率については、10月の当日利用率(全国平均)を見ると31日間すべてで平年を上回る利用率となった。例年、10月中旬以降は冷房利用率が10%未満となることが一般的だが、今年は利用率20%以上を記録する日も多く、異例の高さとなっている。
アンケート調査でも今年はエアコン冷房利用期間が長いと感じている人が多いことがわかったが、ユーザーデータからも異例の残暑によりエアコン冷房利用が長期化していることがうかがえる結果となった。
【調査概要】
調査地域:全国
調査期間:2024年10月21日~10月28日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女
有効回答:538名(男性:257名、女性:281名)
<参考>
パナソニック「エオリア」調べ『2024年 今年のエアコン冷房利用に関する実態調査』