一般社団法人国際ドローン協会は、東庄中学校(千葉県香取郡東庄町)において、「レベル3.5」の飛行形態を活用したドローンによる下校生徒の見守り実証実験を実施したと発表した。

生徒の下校の様子を見守りするMATRICE300

同実証実験は、見守り活動の完全自動化を目標に実施。従来の防犯カメラは、多数のカメラ設置が必要な場合、設置や維持にかかるコストが大きくなるが、ドローンを活用すれば広範囲をカバーでき、コスト削減が見込まれるだけでなく、上空からの監視による効率的な防犯対策が可能になるとしている。

また、犯罪抑止力としても高い効果が期待されるとのことだ。

同実証実験では、MATRICE300を2機使用し、複数ある下校ルートのうち2つのルートを完全自動飛行でカバー。ドローンは下校生徒の動きを上空から見守り、映像および写真を記録することで不測の事態に備えたとしている。

飛行中のドローンの位置情報やカメラのリアルタイム映像は、東庄中学校の職員室で常に監視され、異常が発生した場合には迅速に対応できる体制が整えられていたという。また、飛行中のドローンは地図上でリアルタイムに表示され、撮影方向も確認可能。

同社は、同実証実験を通じ、ドローンが新たな見守り手段として地域社会の安全に貢献できる可能性を探るとのことだ。