ソフトバンクは、AeroVironment Inc.(以下、AeroVironment)と米国国防総省が8月上旬に米国ニューメキシコ州で行った実証実験において、ソフトバンクの成層圏通信プラットフォーム(High Altitude Platform Station/以下、HAPS)向け大型無人航空機「Sunglider」が成層圏飛行に成功したことを発表した。

米国ニューメキシコ州で飛行試験を実施した「Sunglider」

HAPS向け大型無人航空機「Sunglider」は翼幅78メートルと、他のHAPS向け無人航空機と比較しても大型で、75キログラムまでの通信ペイロードを搭載することができ、高速かつ大容量のモバイル通信を安定的に提供できることが特長。

同実証実験で使用された機体は、構造面や機能面において、前の機体からさまざまな性能を向上させた改良版だという。

今回、同社の機体開発パートナーであるAeroVironmentが、同社と共同開発した「Sunglider」を同実証実験で使用。「Sunglider」のパフォーマンスは米国国防総省の実証実験の要件を満たし、同社は今後の機体開発に向けてさまざまな知見を得たとしている。

同実証実験を通して、最新機の性能向上を確認できたことから、同社は今後、これらの実証データなどを機体開発に活用し、さらなる改良を図るとのことだ。