森トラスト・ホテルズ&リゾーツは、2023年9月1日から2024年8月31日までの期間において、宿泊施設で使用するアメニティのプラスチック使用量を合計16.4トン削減したと発表した。
また、プラスチック使用量削減の取り組みを開始した2023年1月1日から2024年8月31日までに合計17.6トンの削減を達成したという。今後も脱炭素社会の実現に向けて、プラスチック使用量やCO2排出量の削減に取り組み、自然環境や観光資源の保全活動を推進する予定だとしている。
2023年1月より、同社は、客室に設置していたヘアブラシや歯ブラシなどのアメニティを、フロントで必要分のみを提供する、無料アメニティスペースを設置するなどして、プラスチック使用量の段階的削減を進めてきた。2024年9月には、この取り組みをさらに加速させるため、一部宿泊施設で無料アメニティスペースを廃止し、木製や竹製、減プラスチック製品など環境に配慮した製品の販売へと切り替えたという。
同社は、2024年度(2024年4月~2025年3月)に1年間で15トンのプラスチック削減を目標に掲げており、現時点でこの目標を前倒しで達成する見込みだとしている。なお、削減量は取り組み前のアメニティの重量と、現プラスチック不使用または削減したアメニティの重量を実数比較して算出しているとのことだ。
また、同社の調査によると、宿泊施設で使用するアメニティを持参したことがあるという回答者は86.6%に上り、宿泊施設のアメニティにおけるプラスチック削減について64.7%が「積極的に取り組むべき」「取り組んだ方が良い」と考えていることが分かった。さらに、プラスチック削減に取り組む宿泊施設に対しては、62.3%の人が「とても好感が持てる」「好感が持てる」と回答しており、宿泊施設のプラスチック使用量削減に対する期待値が高いことが示されている。