Miletosは、AI技術を活用した入金消込SaaS「STREAM AI ARM」を大幅に機能改善し、来月より本格リリースすると発表した。
同社は、AI技術に加え、効率的な探索アルゴリズムとヒューリスティック手法を用いることで、従来16,000時間を要していた10,000件の入金消込を10秒で処理できるようになったとのことだ。
入金消込は、請求書の情報と銀行の入金明細を照合し、売掛金の消込処理を行う業務であり、多くの企業が煩雑な作業に時間を費やしている。特に日本においては、月次締めによる請求や振込手数料の差し引きにより生じる金額不一致、多様な表記揺れが、自動化の障害となっているという。
これに対し、STREAM AI ARMは、独自のアルゴリズムと最適化技術により、名寄せやマッチングの精度を向上させ、消込率と処理速度を改善した。複雑な入金と請求の組み合わせパターンを高速で処理できるほか、許容差額を考慮した計算により、消費税や銀行振込手数料などによる金額差異も正確に処理できるという。
また、カスタマイズ可能な消込ルール機能を備え、キーとなるカラム名、誤差の許容範囲、最大明細数などの優先度を設定しながら効率的に処理を進めることができる。さらに、他の基幹システムに依存せず、RPAやAPIを通じて多様な外部システムとの連携も可能で、Nの組み合わせを含む複雑な処理を高速かつ正確に行うことができるとのことだ。