ラサール不動産投資顧問(以下、ラサール)、九州電力株、九電不動産、大福物流は、マルチテナント型物流施設「ロジポート福岡粕屋」が竣工したことを発表した。

マルチテナント型物流施設「ロジポート福岡粕屋」

同事業は、ラサール、九州電力、九電不動産の3社が地上3階建て延床面積91,878.28m2(約27,793坪)のマルチテナント型物流施設を、同施設のため組成された福岡プロパティー特定目的会社を通じて開発したもの。なお、1階全フロアは大福物流が賃借されるという。

同施設は、福岡市の中心地から約10km、九州自動車道「福岡IC」から約1.7kmと、福岡中心部への配送に加え、九州全域や中国地方等への広域配送拠点として活用できる立地。

また、福岡空港まで約6km、博多港まで約10kmと、陸上輸送のみならず航空・海上輸送においても適しているほか、JR香椎線「土井駅」まで徒歩9分と交通アクセスの利便性が高く、通勤にも適した立地となっている。

機能面では、1階は両面バース式、2階・3階は大型シングルランプウェイと天候に左右されない中央車路式を採用。フロア面積は、1階が約8,200坪、2階・3階はそれぞれ約7,300坪で、最小区画約600坪から分割可能だという。

中央車路・倉庫

施設内には、2階と3階に休憩室を備えるほか、売店、シャワー室、コインランドリー、バリアフリートイレを完備し、快適な労働環境を提供。また、敷地内には約440台分の駐車場、約20台の大型車待機場、バイク置場等が整備されている。

エントランスホール(東側)・休憩室(西側)

防災面では、当施設は災害リスクの低い高台に位置し、洪水・高潮ハザードマップの浸水想定エリア外となっており、施設内では24時間365日稼働の防災センターがセキュリティを維持。エレベーター、トイレ等の電力を約72時間維持する非常用発電機や非常時用の防災備蓄倉庫を備えているとのことだ。

環境負荷低減にも配慮しており、人感センサー付きLED照明や節水型衛生器具等を導入し、屋上への太陽光パネルの設置を予定。また、CASBEE-建築(新築)のSランク及びZEB-Readyの認証を取得済み。

同社らは、今後も多様化する物流需要に応えるべく事業を推進し、持続可能な社会・産業の基盤づくりに貢献していくとのことだ。

【施設概要】

施設名:ロジポート福岡粕屋
所在地:福岡県糟屋郡粕屋町江辻840番2
敷地面積:81,663.97平方メートル(約24,703坪)
延床面積:91,878.28平方メートル(約27,793坪)
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造/3階建
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2023年6月15日
竣工:2024年8月30日
設計監理監修:日立建設設計、エノア総合計画事務所
設計・施工:髙藤建設・九州建設共同事業体
施主:福岡プロパティー特定目的会社