中小企業/BtoB企業の採用向けSNS運用サービス「リクスマ」を運営するよつば制作所は、都内に住む20代のZ世代200人に「就職活動と転職活動でのSNSの活用状況」に関する調査を実施し、その結果を公表した。

■Z世代の就職・転職活動中のSNS活用は約80%

20代のZ世代全体に就職活動・転職活動でのSNSの利用状況を聞いたところ、何らかの形でSNSを活用している人は、全体の40%程度だった。

一方、就職活動や転職活動を行っている現在進行形の求職者では、SNSの活用状況は80%にも上った。利用頻度についても「常に活用」が11.5%から31.7%へと大きく上昇しており、就職活動・転職活動中はSNSによる情報収集が活発になっている状況が伺える。

就職活動や転職活動で積極的にSNSを活用しているか?

■約半数がSNSの「おすすめ」「ショート動画」をきっかけに志望した企業が「あった」と回答

SNSで自動表示される「おすすめ」や「リール/ショート動画など」から、就職・転職にあたって実際に志望企業となった企業はあるか聞いたところ、就職活動・転職活動中のステータスにある場合、50%のユーザーがショート動画等での「おすすめ」から志望した企業があると回答。

.SNSで自動で表示される「おすすめ」や「リール/ショート動画など」から就職・転職にあたって実際に志望企業となった企業はあるか?

■ショート動画の人気コンテンツは「業界あるあるや雑学・豆知識」

おすすめやショート動画でのエンゲージメントを稼ぎやすいコンテンツは「業界あるあるや雑学・豆知識」と20%の人が回答。

また、就職・転職活動中の利用者においても18.3%が「ついつい見てしまう」と回答しており、「業界あるあるや雑学・豆知識」は検討中・求職中のいずれのステータスにおいてもコンスタントにリーチできるコンテンツであることが分かった。

一方、就職活動中・転職活動中に絞った場合には、「待遇や福利厚生の紹介やPR」が大きく数値を伸ばした(+11.5%)。

また、「社員のスケジュール密着(+6.3%)」や「社員アンケートやクイズ(+9.7%)」などが数値を伸ばしており、就職活動・転職活動段階の利用者には社風や人間関係がわかる動画として、社員が出演しているコンテンツは視聴がされやすい傾向に。

SNSでおすすめなどの自動表示で表示されるリールやショート動画などのうち、ついつい見てしまう動画はなにか?(複数回答)

■発信してほしいのは「社員の働き方」「待遇・福利厚生」「企業情報・強み」

Z世代全体、就職活動・転職活動中の人それぞれから求められている情報は、「社員の働き方/スケジュール(全体44.0%/求職者41.7%)」「待遇や福利厚生(全体34.5%/求職者26.7%)」「企業情報や強みなどの紹介(全体30.5%/求職者38.3%)」となった。

また求職中の利用者には、「社長や幹部出演の面白動画(踊ってみた/ドッキリなど全般)(28.3%)」や「社員トーク(26.7%)」など、社風が分かる動画として社員が出演している動画全般に対するニーズは全体回答者に対して高い数値に。

エンタメ的なコンテンツであっても求職の段階まで来ているZ世代利用者にとっては、社風のわかる貴重な情報源として重要視されていることが伺える。

企業のSNSアカウントで見たい・知りたいと思うのはどんな情報か?(上位3つ)

【調査概要】
調査期間:2024年8月1日~2日
調査方法:インターネット調査(外部調査期間のモニター利用)
調査対象:20代男女200名(男性100名/女性100名)

<参考>よつば制作所「就職活動と転職活動でのSNSの活用状況