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YAYは、従業員を対象に「AI利用状況」の調査を実施し、その結果を公表した。
■7割以上は業務では個人的にAIツールを利用していないと回答
個人的に業務でAIツールを利用しているか聞いたところ、26.4%が「はい」、73.6%「いいえ」と回答し、7割以上の人は、個人的に業務でAIツールを利用していないことが分かった。
次に、どの媒体でAIツールを利用しているか聞いたところ、「パソコン」と回答した人が83.1%で最も多く、次いで「スマートフォン」が43.6%という結果に。
具体的に、AIツールをどのようなことに利用しているのか聞いたところ、以下のような回答があがった。
・広報のデザイン案(20代/女性/福岡県)
・営業ツールの作成(20代/女性/東京都)
・議事録作成(20代/男性/東京都)
・同時英会話通訳(30代/男性/東京都)
・市場調査や文書生成(40代/男性/大阪府)
文書などの作成や通訳など、主に効率よく業務を進めるためのサポートツールとしてAIツールを活用しているという声が多かった。
■約6割が会社全体ではAIツールを活用していないと回答
会社としての取り組みの中でAIを活用しているシーンとしては何があるか聞いたところ、約6割が「利用/導入をしていない」と回答し、会社全体ではAIツールはあまり活用されていないことが明らかに。
次に、会社全体でAIツールを「利用/導入している」と回答した人に、会社全体で活用しているAIツールを聞いたところ、「文章生成AI」と回答した人が44.7%と最も多く、次いで「議事録AI」「チャットボット」が続いた。
個人でも会社全体でも、文書生成や議事録作成などでAIツールを活用していることが多いことが分かった。
■半数以上が生産性の向上に恩恵を感じると回答。懸念はコスト面か
AIを利用することによって受けられる恩恵は何だと感じるか聞いたところ、「生産性の向上」と回答した人が50.5で最も多く、次いで「労働時間の短縮」「品質向上/ミスの軽減」が続いた。
課題はあるものの、半数以上がAIツールを活用することで生産性の向上という恩恵を受けられると回答。
次に、会社全体ではAIツールを「利用/導入をしていない」と回答した人に、未だ利用/導入に至っていない理由を聞いたところ、「コストがかかる」と回答した人が24.1%で最も多く、次いで「そもそも導入する必要がない」が20.3%だった。
AIツールを活用することにメリットはあると認識していても、コストがかかることや導入する必要性などの懸念があり、導入には至っていないことが明らかに。
■AIツールの社内利用促進のために取り組んでいることとは
会社全体でのAIツール活用の促進/普及のためにどのような取り組みをしているのか、またおすすめのAIツールの活用方法を質問したところ、以下のような回答があがった。
●促進/普及のためにしている取り組みとは?
・ヘルプデスクの自動文章生成(20代/女性/埼玉県)
・二種類のAIツールを導入して、用途を分けている(50代/男性/大阪府)
・社内トレーニング、勉強会、意見交換会(50代/女性/東京都)
・利用事例や使い方の紹介(50代/男性/千葉県)
・リーダー格への研修(50代/男性/茨城県)
●おすすめのAIツールの活用方法は何か?
・定型業務等、まずはAIに業務改善方法を聞いてみる(30代/女性/宮城県)
・画像の中の文章を抽出する機能(30代/男性/岐阜県)
・文章添削(40代/男性/東京都)
・自動作図機能(50代/男性/東京都)
会社全体での促進/普及のために、使い方の紹介や研修や勉強会などの取り組みをしているという声があがった。
AIツールに慣れていない従業員に向けてそのような取り組みを続け、おすすめのAIツールの活用方法なども紹介し合うことで、会社全体でAIツールを役立てていけるようになるのではないかと同社は考察している。
【調査概要】
調査期間:2024年7月17日~2024年7月18日
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,009人
調査対象:調査回答時に従業員であると回答したモニター
調査元:YAY
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
<参考>YAY『「AI利用状況」の調査』