花と緑に関する事業を展開する第一園芸は、国内に住む10~50代を対象に観葉植物に関するアンケート調査を実施し、その結果を公表した。

■約5割の人が自宅にある全ての植物の数が6鉢以上と回答、2023年の約3割から17ポイント増加

同調査で、自宅にある植物の数について聞いたところ、「1~5鉢」が55%で最多となり、次いで「6~10鉢」が26%、「11~30鉢」が13%、「31鉢以上」が6%という結果に。

この中から6鉢以上と回答した人を合算すると45%となり、2023年と比較すると17ポイント増加していることから、自宅にある植物のボリュームが増加していることが明らかになった。

自宅にあるすべての植物の数2024年/2023年

■約8割の人が観葉植物を育てることで「植物が好きになった」と回答

観葉植物を育てている人に、育てる上で感じていることを聞いたところ、「植物が好きになった」に対して「よく当てはまる」が25%、「当てはまる」が51%となり、全体の76%が「植物が好きになった」と回答。2023年の合算値65%と比較すると11ポイント増加する結果に。

また、「他の植物にも興味を持った」では、「よく当てはまる」「当てはまる」が72%となり、2023年の45%から27ポイント増加。さらに、「手入れが楽しい」と回答した人が23ポイント増加。

そのほか、「他の植物も育てはじめた」「もっとたくさん欲しい」の項目も増加しており、全体として植物に対して興味の度合いが上がっていることが明らかになった。

観葉植物に対して感じていること

観葉植物を育てる上で「植物が好きになった」と回答した人を世代別でみてみると、「よく当てはまる」「当てはまる」が、20代は86%、10代は81%と、若い世代の割合が高いことが明らかになった。

一方、2023年との比較では「よく当てはまる」がもっとも増えたのが30代の34%で、前年から20ポイント増加する結果に。

植物が好きになった(世代別)

■約8割の人が観葉植物を「自分で購入」、理由は「好き・趣味だから」が8割

観葉植物を入手した方法について聞いたところ、「自分で購入した」と回答した人が75%で、2023年、2022年の67%から8ポイント増加。

観葉植物を入手した方法

さらに、観葉植物を購入した理由で大きな変化があったのが、「好き・趣味だから」の79%で、2022年と比較すると22ポイント増加。「インテリアとして」の34%は2022年から20ポイント減少する結果に。

観葉植物を購入した理由

観葉植物を選ぶ基準を聞くと、最も多い回答は81%で「育てやすさ」。2022年から増加率が高かったのは「葉の色や柄」が+8ポイント、「希少性」が+7ポイントという結果に。

観葉植物を選ぶ基準

■観葉植物から感じる効果は「リラックス効果」が6ポイント増、Z世代の約5割が「集中力UP効果」を実感

観葉植物の効果について聞いたところ、最も多かったのが「リラックス効果」で、「とても実感がある」が26%、「実感がある」が48%と続いた。また、2024年に最も多く「とても実感がある~実感がある」が伸びたのが「集中力UP」効果で、2023年から9ポイント増加。

年代別では20代が最多となり「とても実感がある~実感がある」を合算すると52%、次いで10代が49%となり、Z世代の半数が観葉植物には「集中力UP効果」が感じられると回答した。

観葉植物の効果/観葉植物の集中力UP効果(年代別)

■持っている・欲しい植物は「多肉・塊根植物」、サボテン類を抑え「ハーブ類」の人気が上昇

持っている植物について聞いたところ「多肉・塊根植物」が36%で最多の回答で、2023年と比較すると9ポイント増加し、2位の「サボテン類」は前年と同じく34%、3位の「ハーブ類」は、前年より11ポイント増加し順位を上げる結果に。

欲しい植物を聞くと、1位は前年同様「多肉・塊根植物」で7ポイント増加、2位は「ハーブ類」の30%で前年より10ポイント増加して順位を上げた。

持っている植物/欲しい植物(2023年比較)

<参考>
第一園芸「自宅にある植物の数約2割増加/「植物が好きになった」Z世代が86%で最多、前年比14ポイント増/2024年は「集中力UP効果」がポイント伸ばす