家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400Fは、「オカネコ 金融教育にまつわる意識調査」を実施し、結果を公表した。

同調査では2024年8月から金融経済教育推進機構が本格稼働することを受け、金融教育に関しての意向や実態を探ったとのことだ。

オカネコ 金融教育にまつわる意識調査

■資産形成の情報収集・勉強をしている人は約6割。「動画で学ぶ」方が多い一方で「資格勉強」「金融機関での相談」実施者の投資実践率が高い

調査対象者に「現在、資産形成のための情報収集・勉強をしているか」と質問したところ、はい59.0%、いいえ41.0%という結果に。

現在、資産形成のための情報収集・勉強をしているか

資産形成のための情報収集・勉強をしている人に「どんな情報収集・勉強を行っているか」と質問したところ、動画視聴(YouTube等)52.6%、オンライン記事48.5%の順に多い結果となった。

どんな情報収集・勉強を行っているか

また、同回答者に「資産形成の経験はあるか」と質問したところ、金融関連の資格の勉強をしている人は100%、金融機関などの窓口/対面で相談ができるサービスを利用している人は95.3%と続き、資格取得の学びを実践に活かしている人や専門家に相談し投資を進めていきたい人が多いことがうかがえた。

資産形成の経験はあるか

■金融教育を受けたかった大人は8割超え。「金融・経済の仕組み」「資産形成」を学びたい

回答者に、2022年度より高等学校にて金融教育が義務化されたことを受け「学校で金融教育を受けたかったか」と質問したところ、受けたかった84.5%、受けたくなかった15.5%となり、8割を超える人が金融教育を受けたかったと回答。

同回答者に学びたかった内容を質問すると、金融・経済の仕組み74.5%、資産形成・管理・運用72.9%の順に続き、原理・原則を学んだうえで実践していきたい人が多いことがわかる。

【左】学校で金融教育を受けたかったか【右】学びたかった内容

■子どもに金融教育が必要だと感じる親は97%。親から子へお金で学んでほしいことは?大学生までは「金融・経済の仕組み」、社会人は「資産形成」がトップに

回答者の中から子どもがいる人に「子どもへの金融教育は必要だと感じるか」と質問したところ、必要97.1%、不要2.9%となり、ほぼすべての方が子どもに金融教育が必要と回答する結果に。

子どもへの金融教育は必要だと感じるか

回答者の中から小学生・中学生・高校生・大学生・社会人の子どもがいる人へ「子どもに学んでほしい金融教育のテーマ」を聞いたところ、小学生から大学生までは「金融・経済の仕組み」が1位となり、社会人のみ「資産形成」が1位となった。

社会に出る前に「金融・経済の仕組み」を学び、社会人になってお金を稼ぐようになってから「資産形成」を実践してほしいという意向がうかがえる。

また、高校生・大学生・社会人は3位に「ライフプランニング」が入り、子どもの教育費やライフイベントによるお金の変化が大きくなる中で、親自身がライフプランニングの必要性を強く感じ、子どもに学んでほしいと考え始め、ランキングに入ったと同社は考察。

子どもに学んでほしい金融教育のテーマ

■金融教育の義務化から2年、内容を把握している親は8.7%…

回答者の中から高校生・大学生・社会人の子どもがいる人へ、金融教育義務化以降に「子どもの学校でどのような金融教育が実施されているか知っているか」と質問したところ、内容を把握している親は8.7%に留まる結果に。

内容を把握している人に自由記述で回答いただいたところ、家計管理、ライフプランニングや資産形成についてが多くなった。

子どもの学校でどのような金融教育が実施されているか知っているか

■2024年8月から金融教育機構が本格スタートすることを知っている方は13.7%。期待していることは「専門の講師から金融教育を受けられる」がトップに

調査対象者に「2024年8月から金融経済教育推進機構が本格的にスタートすることを知っているか」と質問したところ、知っている13.7%、知らない86.3%となり、これから認知が普及する余地があることが判明。

2024年8月から金融経済教育推進機構が本格的にスタートすることを知っているか

金融経済教育推進機構のスタートを知っている人に「期待することは何か」と質問したところ、専門の講師から企業や学校で金融教育を受けられる69.2%、ライフプランや資産形成に関する個別相談を受けられる47.5%の順に多い結果に。

金融教育を基に専門家等への個別相談を行いながら、自分にあった資産形成を実践していきたい人が多い様子がみられた。

期待すること

<参考>
家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ『オカネコ 金融教育にまつわる意識調査』