楽天グループが提供する70以上のサービスは、世界30の国と地域で約18億人のユーザーに利用されている。1997年創業以来、常識にとらわれずアイデアを重んじ、世界をイノベーションで変え続けてきた楽天が、いま、熱く取り組んでいるテーマがある。それが「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」 だ。

「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」に込められたメッセージは、スポーツは多様性とアイデンティティを尊重し、公平な活躍機会を与えてくれるものであるということだ。この活動を通じて、スポーツ✕サステナビリティの可能性を追求し、すべての人々が豊かな環境でスポーツを自分らしく楽しみ、多様性を認め合う未来を目指す。

エンパワーメントが楽天の企業理念 スポーツを通じてエンパワーメントする「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」

「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」 の立ち上げから携わってきた楽天ブランドパートナーシップアクティベーション部のマネージャー、新保 和洋(しんぼ かずひろ)氏は次のように語る。

「この活動は、コツコツ地道に続ける未来に向けた草の根運動です。Jリーグのサステナビリティに関する取り組みには『しっかり現実を知って、そして行動を変えて、最終的には社会の仕組みが変わっていく』という考え方があるそうです。私たちもその考え方に共感していて、誰もが当たり前にごみを分別し、誰もが当たり前にスポーツを楽しめる社会を目指します」

楽天ブランドパートナーシップアクティベーション部 マネージャー 新保 和洋氏

新保氏「この活動は、楽天が創業25周年を迎えた2022年にスタートしました。今年で3年目を迎え、スポーツを通じてさまざまな活動を行ってきました。この活動をひと言でいえば、“エンパワーメント”です。楽天が事業を通して実現しようとしている価値観そのものです。イノベーションを通して、人々と地域、そして社会をエンパワーメントすることが楽天の企業理念です」

「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」の2つの活動指針

この活動には2つの活動指針がある。1つは「Sports for Everyone」。これは、誰もがスポーツを自分らしく楽しみ、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の環境を実現する活動。もう1つは「Green for Future」。気候変動への対策を実施し、資源の好循環をもたらすことで、これからもスポーツを楽しめる豊かな環境を創り出す活動である。

楽天は、スポーツが人々の生活をより豊かする特別なものであり、言語や文化などあらゆる垣根を越えて人々をつなぎ、コミュニティ(地域社会・共同体)を発展させる大きな力を持つと信じている。

スポーツとエンターテインメントに積極的に取り組む楽天は、3つのプロスポーツチームを保有している。1つはプロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」。2004年に日本のプロ野球界で50年ぶりに誕生したチームだ。2つ目はプロサッカークラブ「ヴィッセル神戸」。クラブ創設29シーズン目の2023年に見事J1リーグ優勝を果たした。そして、3つ目が台湾球界屈指の実力を誇り、人気面でも台湾プロ野球界を代表する「楽天モンキーズ」である。

ヴィッセル神戸は1995年1月1日に始動し、初練習を予定していた1月17日の明け方に阪神・淡路大震災という未曾有の災害が起こり、以来、復興のシンボルとして市民と共に歩んできた。東北楽天ゴールデンイーグルスは、2011年3月11日に起こった東日本大震災からわずか2年後の2013年に日本一に輝き、東北復興の明るい未来となって地域の人々をエンパワーメントした。

そして2022年4月、東北楽天ゴールデンイーグルスは、環境、社会、地域の3つのテーマを軸に、サステナブルな社会実現に向けた取り組みを加速化するため、日本一のサステナブル・スタジアムを目指すことを宣言。楽天のスポーツチームは、常に世界中の人々に喜びと楽しさを届け、社会に多大な貢献をし続けている。

2024年、3つの公式戦で人々の意識が変わり、社会が変わる

「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」 のテーマに沿って、2024年に開催される楽天が冠協賛する試合が3つある。これらの試合の総称は「SUPER SUMMER SERIES 2024」。運営を担当しているのは、ブランドパートナーシップアクティベーション部の依田 祥佳(よだ さちか)氏と加納 愛(かのう あい)氏だ。「ヴィッセル神戸」(6月16日開催)と「楽天モンキーズ」(7月5日開催)の公式戦。そして、これから開催される「楽天イーグルス」の公式戦である。

東北楽天ゴールデンイーグルスvs福岡ソフトバンクホークス戦の「楽天スーパーナイター」は、8月1日(木)に東京ドームで開催される。

「楽天スーパーナイター」の試合前に行われるセレモニーには、多彩なパフォーマンスが予定されている。アーティスト「サンボマスター」の参加に加えて、障がいの有無に関わらず誰もがダンスを楽しめる場づくりに取り組んでいるダンスチーム「SOCIAL WORKEEERZ」、楽天イーグルスの公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」、ヴィッセル神戸のガールズ応援ユニット「ヴィッセルセレイア」、台湾プロ野球楽天モンキーズのチアリーダー「Rakuten Girls」が出演する。

ブランドパートナーシップアクティベーション部 依田 祥佳氏

依田氏「このイベントでは、6月16日(日)に国立競技場で行われたヴィッセル神戸vs川崎フロンターレの試合Rakuten SUPER MATCHと同様に、試合観戦だけでなく、野球やサッカーの体験型ゲームや、いい未来に必要だと思うキーワードを選択し、そのキーワードに合った画像を背景に写真撮影できるブースなど、子どもから大人まで楽しめる企画が盛りだくさんです。ブースを体験してくれた方や、正しいごみ分別などの“アクション”を起こしてくれた方には、楽天イーグルスに所属する選手のトレーディングカードをプレゼントします」

このトレーディングカードに使用される紙はFSC認証のもの。FSC認証紙は、森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産されたことを証明する環境にやさしい紙である。

依田氏「きっかけは、カード欲しさのアクションかもしれません。でも、それによって環境に対する意識が変わり、その積み重なりで社会が変わります。小さなアクションの積み重ねを大切にしていきたいと考えています」

誰もがスポーツを自分らしく楽しむため 楽天が初めてチャレンジした企画とは?

8月1日に開催する「楽天スーパーナイター」では、これまでにない初めてチャレンジする企画がある。それがタンデム自転車だ。

ブランドパートナーシップアクティベーション部 加納 愛氏

加納氏「タンデム自転車はパラリンピック競技にもなっています。サドルとペダルが前後に2つある2人乗りの自転車で、視覚に障がいがある方でもサイクリングを楽しめる手段として活用されています。
実際の競技では、健常者がパイロット(前乗り選手)として前席に乗り、視力に障がいを持つ選手が後席に乗ります。当日のイベントでもこれに倣(なら)って、後席に乗る人はパラ競技と同じように目隠しをしてもらいます。夫婦や親子、友人、カップルなどの方々が、一緒にタンデムでサイクリングを楽しめるようにしました。足に障がいがある方も、手で漕ぐことができます」

この初の試みこそ、誰もがスポーツを自分らしく楽しみ、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を実現する活動「Sports for Everyone」そのものである。

日本初の「サーキュラリティ評価」 楽天スーパーナイターではさらなる上を目指す

新保氏「さまざまな企業が世界中でSDGsに取り組んでいますが、他社との違いを挙げるなら、サーキュラリティ評価でしょうか。2022年開催の楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップ(以下、楽天オープン2022)で行いました。資源の調達から廃棄までのサーキュラリティ(循環性)の評価結果を可視化して発表しました」

楽天オープン2022は、大規模なスポーツ大会において、国際的なガイドラインに則ったサーキュラリティ評価を国内で初めて実施。会場内にごみ分別BOXを設置し、イベントから発生する廃棄物を可燃物、ペットボトル、ペットボトルキャップ、生ごみ、お弁当袋の5種類に分別。それぞれの品目ごとにリサイクルループを構築し、可能な限り再資源化して焼却処理量を削減した。

新保氏「楽天オープン2022で削減したCO2は35,709kg。テニスコート約156面分の森林が1年間に吸収するCO2量と同等の数値です」

環境負荷の低い材料の調達による最適な資源循環の実装は、日本におけるイベント運営のスタンダードとなるべく、その後のさまざまなイベント運営にも大きな影響を与えた。8月1日のスーパーナイターでは、サーキュラリティ(循環性)の評価の結果に基づいた豆知識を紹介するパネルを設置する予定。これにより、来場者のアクションを通じてさらなる上の循環性を目指す。

「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」 のこれまでの活動まとめ

・アスリートやクラブから寄贈されたスポーツアイテムを「楽天ラクマ」に出品し、 その売上金を「環境保全支援グリーン募金」を通して「WWFジャパン」へ寄付。

・「Rakuten SUPER MATCH」での取り組み(一部)
① 会場内外にペットボトルキャップ回収ボックスを設置し、その売却益を世界の子どもたちにワクチンを提供する資金に。
② 会場内の一部飲食売店において、環境配慮素材を用いたカトラリーを導入し、持続可能な世界につなげる。
③ 会場内の一部ごみ箱エリアにおいて、環境に関する豆知識や来場者が実践できる環境に配慮した取り組みを記載したパネルを設置。これにより、環境について考えたり、日頃の行動を意識したりするきっかけを提供し、その場での正しいごみの分別も促進。来場者一人ひとりがイベントで発生するごみを正しく分別することで、持続可能な世界への貢献につなげる。
④ 様々な競技のアスリートが、人々や社会にとって「もっといい未来」の実現のために、いまスポーツにできることを語る「MY BETTER FUTURE is…」を会場内に掲出。来場者が共感・賛同した「MY BETTER FUTURE is…」に対して、共感・賛同の意志を示すアクションをできるブースを設置。人々や社会にとって「もっといい未来」とその実現のために、スポーツにできることを考えるきっかけを創出。

また、「SUPER SUMMER SERIES 2024」では、来場しなくても参加できるオンラインクイズも用意されている。イベントサイトにアクセスし、「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」 の活動指針である「Green for Future」と「Sports for Everyone」に関するクイズに挑戦できる。クイズに正解すると、デジタル版のトレーディングカードをプレゼント。

最後に〜私たち一人ひとりの行動が“いい未来”を創る

新保氏「実際に行ったRakuten SUPER MTACH 来場者のアンケートでは、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)や環境・気候変動問題などへの取り組みの評価が昨年に比べ約20%高まりました。お客様が考えるきっかけや日頃の行動を意識するきっかけにつながっていると感じています」

依田氏「意識が変わって、世界が本当に変わっていくことを願いながら、このプロジェクトを進めていきたいと思います。まだまだ挑戦してみたい分野はたくさんあります。私自身、学生時代にラクロスをやっていたので、マイナースポーツにもフォーカスして取り組んでいきたいと思います」

加納氏「私たち楽天グループに在籍する約3万人の従業員のうち約2割が外国籍人材で、国籍数は100を超えます。海外チームが取り組んでいることを社員同士で常に学び合っていますが、サッカーや野球だけではなく、バスケットボールやその他のスポーツについてももっと勉強して、海外の取り組みを参考にしながら日本での『スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」の幅を広げていきたいと考えています」

私たちが一人ひとり考える「MY BETTER FUTURE is…」。あなたにとっての「MY BETTER FUTURE is…」は何だろうか? スポーツとともに“いい未来”を創る 「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」 の活動に、これからも注目していきたい。