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MAMORIOは、雨の日の紛失問題に焦点を当てた全国規模の調査を実施し、その結果を公表した。
■雨の日の忘れ物、1位は傘
「雨の日によく忘れるもの」を聞いたところ、約7割が「長傘」と回答し1位に。2位も「折りたたみ傘」となり、傘が雨の日の忘れ物として上位2位を占めた。
また、3位以降はハンカチ・タオル、スマートフォン、鍵と続くが、傘と比べるとその割合は大きく下がるため、雨の日の忘れ物対策として、特に傘への注意が必要であることが伺える。
さらに、貴重品である財布やスマートフォンの忘れやすさは雨の日の中では比較的低いものの、一定数の人が忘れる可能性を感じていることも注目すべき点だとしている。
■傘の紛失経験、過去1年間で3人に1人が「ある」と回答
次に、過去1年間の傘の紛失経験について聞いたところ、過去1年間で32.1%、つまり3人に1人が傘を紛失した、あるいは紛失しかけた経験があると回答。
1~2回の紛失経験がある人が全体の4分の1を占めており、3回以上紛失した人も7.1%存在し、約14人に1人の割合になる。6回以上紛失した人も2.4%いることから、傘の紛失が習慣化している人も少なからずいることが伺える。
一方で、67.9%の人は1年間傘を紛失していないことも明らかに。傘の紛失が決して珍しい問題ではなく、多くの人が経験する可能性のある身近な課題であることが分かった。
■傘の忘れやすい場所、1位は「電車やバスの中」
傘を忘れやすいと思う場所を聞いたところ、回答者の半数以上が「電車やバスの中」と回答。移動中の慌ただしさや降車時の注意散漫が原因であることが伺える。
また、2位は「レストランや喫茶店」、3位は「商業施設」となり、食事や買い物に夢中になり傘を置き忘れるケースも多いことが分かった。特に人の出入りが多く、滞在時間が比較的短い場所で傘を忘れやすい傾向があることが明らかに。
■傘の紛失防止対策、半数以上が「特に何もしていない」
傘の紛失は多くの人が経験する身近な問題だが、傘の紛失を防ぐために行っている対策を聞いたところ、「特に何もしていない」という回答が半数以上を占めた。
一方で、何らかの対策を行っている人々の中では、「傘立てに置く際は目立つ場所に置く」が最も多く、次いで「傘を持ち歩く習慣をつけている」という回答が続いた。
また、「傘に名前や連絡先を書いている」や「傘専用のケースやバッグを使用している」といった、より積極的な対策を取っている人も一定数いることが分かった。
効果的な紛失防止策の普及や新たな技術の活用が今後の課題になるのではないかと同社は考察している。
■傘の盗難防止策、個性的なデザインが最も効果的か
傘の紛失問題の一因として盗難も考えられることから、盗まれにくいと思われる傘の特徴を聞いたところ、「独特なデザインや柄」が最多に。これは、目立つ傘は盗まれにくいという考えを反映している。
また、4位は「汚れや傷がある使用感のある傘」となり、新品よりも使い込んだ傘の方が盗まれにくいと考える人が少なくないことが分かった。
さらに、「紛失防止タグなどの位置情報確認機能がある製品が取り付けてある」という最新技術を活用した対策も一定の支持を得ていることが明らかに。
同結果から、傘の盗難防止に対する考え方は多様であり、個人の経験や価値観によって様々な対策が取られていることが分かった。特に、傘の個性化や所有者の明確化が効果的だと考えられている傾向が見られた。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:10代~80代の全国の男女 (全国調査)
有効回答数: 1,000
調査実施日:2024年6月28日
<参考>MAMORIO『雨の日の紛失についての実態調査』