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金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」は、全国20〜60代の男女2,000名に、「投資と新NISAに関するアンケート」を実施し、その結果を公表した。
■日本人の約10人に1人が新NISAをきっかけに投資を開始
「貯蓄から投資へ」と社会全体で投資への関心が高まっている中、同調査では日本人の43.8%が投資を経験していることが分かった。
その中でも、特に個人投資家向けの優遇税制を拡充した新しいNISA(通称:新NISA)をきっかけに投資を開始した人が日本人の9.5%となり、投資人口の21.6%が新NISAをきっかけに投資を開始したことが明らかに。
また、新NISA参入層は男性の方が57%と多く、年代順に比較すると20代が多い傾向に。また、都市部(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府)と地方で比較すると、都市部の方が56%と多い結果になった。
■新NISA利用者の投資を始めたきっかけ第1位は「老後の資金を増やすため」
新NISA参入層の投資を始めたきっかけの第1位は「老後の資金を増やすため」となり、「貯蓄から投資へ」という世の中の流れが投資を始めるきっかけに影響を与えていることが分かった。
また、「目標とする金額を達成するため」という理由が多いことも投資をするきっかけに影響を与えていることが伺える。
一方、新NISA参入層と既存投資層を比較した際に、「国や自治体」「知人」「TV」「銀行/証券会社」など他人からの勧めで投資を開始した人の割合に約3倍の差が開く結果に。新NISAをきっかけに投資を開始した人には、他の人の意見が強く影響していることが伺える。
■新NISA参入層の約65%が新NISAの運用成績に対して不満がある。
新NISAの現状の運用成績に対して、新NISA参入層の65.6%が不満があると回答し、新NISA以前から投資をしていた既存投資層と比較をすると約37ポイントの差が生まれた。
新NISAの運用成績に対してこれだけの意識差が生まれた要因は、新NISA参入層の中で半年〜2年と短期間で利益が出ると想定している人の割合が多く、逆に10年以上を想定している人が少ないことにあると伺える。
また、新NISA利用者全体で比較したときに5年以上の長期で運用を想定している人ほど不満傾向が小さくなり、短期での運用を想定している人ほど不満傾向が高くなることも分かった。
■新NISA利用者の9割以上が金融教育を必要だと感じており、新NISAを利用していない人よりも投資に関する勉強をしている傾向がある。
新NISAを利用している人の94%が金融教育を必要だと感じていると回答。
また、投資に関する勉強をしている人の割合を新NISA利用者とそれ以外の人で比較すると、20ポイント以上の差をつけて新NISA利用者は投資に関する勉強をしていることが分かった。
新NISAを利用している人全体を見たときに、勉強をしながら資産形成を自らの責任の中で行なっていく人が多い傾向にあることが伺える。
■新NISA参入層は39.7%しか投資に関する勉強をしておらず、投資に関する金融知識への自信は5割以上の人があると回答。
新NISAの利用者はその他の投資経験者と比較しても、投資に関する勉強を行っている傾向が強い一方で、新NISA参入層の中で39.7%と既存投資層と比較し、投資に関する勉強をしている人が少ない傾向に。
新NISAの運用が開始されてからまだ半年しか経過していないことから、今後その割合が増えていくのではないかと同社は考察している。
また、新NISA 参入層へ「投資に関する金融知識への自信」について質問をすると約60%の人が自信ありと回答し、投資に関する勉強を多くしている、新NISAを利用する既存投資層と比較しても多い結果に。
【調査概要】
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2024年6月7日~2024年6月10日
調査対象: 全国の20代〜60代の男女
地域: 全国(都市:都市部:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府/地方:上記以外)
有効回答: 2,000名(性年代、男女、都市部/地方で均等割付け)
<参考>グローバルファイナンシャルスクール『投資と新NISAに関するアンケート』