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ベルタが運営する女性ライフステージブランドBELTAは、子宮頸がん検診を受けたことのある586名の女性を対象に「子宮頸がん検診」に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。
■半数以上の人が子宮頸がん検診を受ける前に抵抗や不安を感じている
まず、子宮頸がん検診を受けたことがある人は、どのようなきっかけで検診を受けているか、「初めて子宮頸がん検診を受けたきっかけは何か?」という質問したところ、「自治体からの受診案内を受けて」という回答が最も多く33.4%となった。
次いで「会社の検診で項目にあったため」25.6%、「特にきっかけはなく何となく」11.8%、「妊娠初期に検査を受ける必要があったため」8.9%、「妊活のチェックの一つとして」7.7%、「気になる症状があったため」7.2%。「友人や親に勧められて」4.9%、「親族に子宮頸がんになった人がいるため」0.5%と続く。
自主的に検診を受けにいくのではなく、自治体からの案内や友人など周りからの勧めといったきっかけがあって検診を受けに行く人が多いことがわかる。
また、「初めて子宮頸がん検診を受ける前、検診を受けることに対して抵抗や不安はあったか?」という質問に対しては、「少し抵抗や不安があった」「かなり抵抗や不安があった」と回答した人は53.7%となった。
子宮頸がん検診を受けることに抵抗を感じる人はどのようなことで抵抗を感じていたのか、「(子宮頸がん検診を受けることに対して)どのような点で抵抗や不安があったか?」という質問に対しては「検査にあたり痛みがあるのではという不安」という回答が最も多く41.6%という結果に。
次いで「検診で下半身を見られることへの恥ずかしさ・怖さ」34%、「どのような検査をされるのかわからないことへの不安」22.9%、「費用が高くかかるのではという不安」1.5%と続く。
■実際に子宮頸がん検診を受けてみて「痛み」や「費用」はどうだった?
今回のアンケートでは、実際に子宮頸がん検診を受けてみて「痛み」をどれくらい感じたのか、「費用」がどれくらいかかったのかについても調査。
「子宮頸がん検診を受けて、痛みは感じたか?」という質問に対して「少し痛みがあったが耐えられる程度だった」が52.6%で最多、「痛くなかった」は42.5%、「とても痛かった」4.9%となっている。
また、子宮頸がん検診を受けるにあたってかかった費用に関しては、自己負担はなかったと回答した人が32.9%、「(自己負担額)1001円〜5000円」と回答した人が24.7%という結果に。
なお、自治体の補助制度を活用した人は59.4%いたとのことだ。
■100%の人が「子宮頸がん検診を受けて良かった」と感じている
子宮頸がん検診を受ける前に「検診を受けることに対して抵抗や不安を感じていた」と回答した人を対象に「実際に検査を受けてみて、検査を受ける前までに感じていた抵抗や不安は払拭されたか?」と質問したところ、88.3%が「完全に払拭された」「少しは払拭された」と回答。
また、「子宮頸がん検診を受けて良かったと思うか?」という質問に対しては、「とても良かったと思う」が77.3%、「どちらかというと良かったと思う」が22.7%で、受けなければ良かったと思うと回答した人は0人だった。
また、今回の調査では子宮頸がんについて知っていることについても調査を実施。
子宮頸がんに関する様々な知識について聞いたところ、「子宮頸がんは進行すると治療によっては子宮を摘出することもある」ということを知っている人が65.2%と最も多く、一方で最も知っている人が少ない知識は「日本では年間に約3000名の女性が子宮頸がんで亡くなっている」だった。
子宮頸がんになる原因や症状に関する知識を持つ人に比べ、子宮頸がんによるリスクやどれくらいの人が子宮頸がんになっているかという現状に関する知識を持つ人が少ない傾向にあることがうかがえる結果となっている。
<参考>
BELTA『「子宮頸がん検診」に関するアンケート調査』